OUTZOOPから2025年に発売のB1000FとB1000PROFについて、価格・表示・測定・外観の違いを詳しく解説します。
B1000FとB1000PROF
※左B1000F、右がB1000PROF
OUTZOOPのレーザー距離計は、2024年にB1000とB1000PROが発売されていて、2025年にその後継となるB1000FとB1000PROFが発売されています。
本記事で取り上げているのは、後継の2025年モデル、B1000FとB1000PROFです。

モデル名に「F」が付く方が2025年モデル(新)。
「PRO」が付く方が同年での上位モデル。
実は2024年と2025年の合計4モデルは、外観が全く同じです。それが混乱しやすい大きな原因となっていますが、仕様・価格にはしっかり違いがあります。
ざっくりと言ってしまうと、2025年モデルには3点間距離が搭載されています。同年モデルではPROが上位モデルでカラー表示が採用されています。
ただ、仕様・価格にはしっかり違いがありますので、詳しく解説していきます。
2024年モデルと2025年モデルの違いは、測定性能と測定機能
※左が前作(2024年)、右が今作(2025年)だが外観は同じ
2025年モデルのB1000FとB1000PROFの違いの前に、2024年モデルと2025年モデルの違いについて触れておきます。
発売年 | 2024年 | 2025年 | ||
---|---|---|---|---|
モデル | B1000 | B1000PRO | B1000F | B1000PROF |
表示 | 黒(LCD) | 赤緑(OLED) | 黒(LCD) | 赤緑(OLED) |
外観 | 92.4×57.9×34.4mm | 92.4×57.9×34.4mm | ||
重量 | 128g | 128g | ||
測定スピード | 0.04秒 | 0.02秒 | ||
3点間距離測定 | - | 〇 | ||
スピード測定 | 〇 | - | ||
水平・垂直距離測定 | 〇 | - |
2024年モデルと2025年モデルは、外観・表示仕様は全く同じです。違いがあるのは、測定性能と測定機能です。
①測定性能はスピードがアップ!
出典:楽天
測定スピードは2024年モデルでも0.04秒で爆速ですが、2025年モデルでは更に進化して0.02秒となっています。
ちなみに0.04秒も0.02秒も発売時点で業界最速(筆者調べ)で、つまり、スペックとしては極めて優秀です。
ここまで速いと違いを感じ取るのに限界がありそうですが、実は測定スピードには手ブレを抑える効果があります。2025年モデルは測定スピードが2倍になっていますので、より手ブレが抑えられ、測定のしやすさがアップしています。
②測定機能は、1つ追加、2つ削除
測定機能に関しては、2025年モデルになって追加されたもの、削除されたものがあります。
ただ、注目の便利機能が追加され、マイナーな機能が削除されましたので、実質的には測定機能も向上しています。
追加されたのは、3点間距離の計測機能
出典:Amazon
3点間距離の計測機能は、異なる2地点間の距離を測定することができます。
実用例としては、上図の様にカート位置からボールとピンの距離を測定できてしまいます。
そのため、ボール地点に行かずとも、先に距離を把握して最適なクラブをバッグから選ぶことができてしまいます。
削除されたのは、スピード測定と水平・垂直距離測定の2つのモード
この2つの測定モードは、そもそも他社では採用しているところが殆どなく、どちらもゴルフにはほぼ不要と言って良い内容のものです。
逆に機能が減ったことで、シンプルで使いやすくなっています。
なお、水平・垂直距離については、通常の直線距離より重視されている方がいるとすればデメリットとなりますが、高低差機能、直線距離がありますので、影響を受ける方は皆無に近いのではないかと思います。
▼前作2024年モデルの評価
≫ OUTZOOP B1000PRO 2024年モデルの評価
B1000F(2025)とB1000PROF(2025)の違い
それでは本題のB1000F(2025)とB1000PROF(2025)の違いについて、価格、表示、測定、外観の4つに分けて解説していきます。
①市場価格の違い:どちらも2万円以下で高コスパ!B1000Fの方が7,000円安い!
▼最安値の調査結果
楽天・Amazon共にOUTZOOPの公式ストアの出品が殆どで、最安値も公式ストアとなっています。
市場価格(値引き後)の最安値は、B1000Fが10,980円、B1000PROFが17,980円となっています。
つまり、価格差は7,000円です。
どちらがオススメかについて、先に筆者の見解を述べてしまいますと、上位モデルのB1000PROFです。
まず、どちらのモデルも3点間距離を搭載していて2万円を切っていますので低価格で高コスパです。
上位モデルのB1000PROFは、7,000円高くなりますが2カラーOLEDを搭載しています。
カラー表示は見やすさが違いますので、天候の影響を受けにくいこと、18ホール使うことを考えると、カラー表示のB1000PROFがオススメです。
②表示の違い:B1000PROFは赤・緑の2カラーOLEDで抜群に見やすい!
▼B1000FとB1000PROFの表示の違い
モデル | B1000F | B1000PROF |
---|---|---|
ディスプレイ | LCD | OLED |
表示色 | 黒1色 | 赤・緑の2色 |
透過率 | 85% | 95% |
輝度調整 | - | 〇 |
望遠倍率 | 6.5倍 | 6倍 |
B1000FとB1000PROFの最も大きな違いは、ディスプレイの表示にあります。
B1000Fは黒1色(LCD)ですが、B1000PROFは赤・緑の2色(OLED)で表示されます。
※左がB1000F、右がB1000PROF
B1000PROFは、2カラー表に加えて、透過率が95%でB1000Fよりも10%高く、更に4段階の輝度調整機能も搭載されています。
日照条件の違いに対応して見やすさを確保することができますので、少々の悪天候でもプレーするゴルフでは、是非、とても有効です。
B1000Fも透過率が85%で、一般的なものよりはかなり優秀ですが、どうしても黒1色表示の場合、レンズ越しの風景が暗いと、測定結果と背景が同化して見辛くなるということが起こり得しています。
なお、レンズの倍率については、逆に下位モデルのB1000Fの方が6.5倍と優れていますので、B1000PROFよりも大きく見えるというメリットがあります。
ただ、B1000PROFの6.0倍は、殆どのレーザー距離計で採用されているスペックのため、使い辛さを感じることは無いでしょう。
③測定の違い:機能・性能ともに全く同じで、違いは無い!
▼測定仕様の違い
モデル | B1000F | B1000PROF |
---|---|---|
ピンサーチ | 〇 | 〇 |
高低差機能 | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF の外部通知 |
〇 | 〇 |
3点間距離 | 〇 | 〇 |
振動通知 | 〇 | 〇 |
手ブレ補正 | - | - |
自動電源OFF | 〇(20秒) | 〇(20秒) |
測定距離 | 3~1,093y | 3~1,093y |
測定スピード | 0.02s | 0.02s |
測定機能、測定性能ともに、2つのモデルで違いはありません。
2025年モデルで追加された3点間距離の計測機能も、B1000F、B1000PROFの両方に搭載されています。
④デザイン・外観の違い:全く同じで、違いは無い!
※左B1000F、右がB1000PROF
外観(デザイン)については、冒頭でも触れましたが、2025年モデルのB1000F、B1000PROF、そして、2024年モデルのB1000、B1000PROで、全く違いがありません。
本体にモデル名の表記もありませんので、外観は4モデルで全く同じです。
▼サイズ・重量の違い
モデル | B1000F | B1000PROF |
---|---|---|
サイズ | 92.4×57.9×34.4mm | 92.4×57.9×34.4mm |
重量 | 128g | 128g |
上表の通り、サイズ・重量に関しても全く同じです。
搭載機能の違いにより、重量が変わってくる場合もありますが、B1000F、B1000PROFは、全く同じです。
まとめ:B1000FとB1000PROFは、どちらがオススメか?
冒頭の価格のところで、B1000PROFがオススメと述べてしまっていますが、改めて整理します。
B1000FとB1000PROFの主な違いをまとめると以下の通りです。
- 市場価格は、B1000Fの方が7,000円安い(どちらも2万円以下)
- B1000PROFは、赤・緑の2カラーOLEDを採用している(輝度調整あり)
- B1000PROFは、透過率が10%高い
- ただし、倍率はB1000Fの方が6.5倍と優れている(B1000PROFは6倍)
- 測定仕様(機能・性能)は同じ
- 外観は同じ
以上を踏まえると、B1000PROFは、B1000Fより7,000円高いものの2万円以下で購入でき、何といっても2カラーOLEDを搭載していて見やすさが抜群に優れています。
予算が問題なければB1000PROFの方がオススメです。
なお、B1000Fの方も、ほぼ1万円で購入できますし、それでいて3点間距離が搭載されていますので、超低価格かつ高コスパなことは間違いありません。
予算を出来る限り抑えたい、そして、カラー表示が無くても構わないという方にとっては、B1000Fは良い選択肢です。
なお、B1000FとB1000PROFの個別の詳しい解説・評価については、別記事にまとめてありますので、下記記事をご覧ください。

