ニコンのレーザー距離計、COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
ニコン COOLSHOT PROⅢ STABILIZED の評価内訳
ニコンのレーザー距離計、COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:5.0点
最大測定距離 | 1,200ヤード |
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最短測定距離 | 8ヤード |
測定精度 | ±0.75~1.75メートル |
測定スピード | 0.1秒 |
測定距離
最大測定距離は1,200ヤードです。
「300ヤードぐらいで十分」
といった意見も聞かれそうですが、ゴルフでは数倍の測定距離のスペックが必要とされます。
何故かというと、ゴルフ場ではピンサーチという特殊な測定モードを多用しまして、この時には距離性能が30~40%ぐらいに低下すると言われています。
このピンサーチ時の性能については、スペックを公開しているメーカーが殆どありませんが、ニコンは公開している数少ないメーカーの1つです。そして、COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDはピンサーチ時の測定距離性能が500ヤードで極めて優れています。
測定スピード
出典:nikon.com
測定スピードは、0.1秒です。
前作の0.3秒から大幅に進化していまして、測定スピードは高速です。
なお、他メーカーでは0.1秒を切る爆速タイプも増えていますが、これは手ブレ補正への有効対策としての意味合いがあります。
その意味では、ニコンはカメラメーカーの強みを生かして、真正面から手ブレ補正機能そのものを搭載しています。
出典:nikon.com
ゴルフ用のレーザー距離計として、手ブレ補正機能を本格的に搭載したものは殆どありませんので、手ブレに悩まれている方・心配な方にこそ、まさにニコンのレーザー距離計はオススメです。
表示機能:5.0点
ディスプレイ表示 | 赤・緑(OLED) |
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輝度調性 | 1~5段階(AUTOモード有り) |
望遠倍率 | 6倍 |
透過率 | -(高透過率) |
ディスプレイ
出典:nikon.com
ディスプレイの表示色は、赤・緑の2カラーOLEDが採用されています。
一般的なレーザー距離計は黒1色のLCDですが、画素そのものが自発光するOLEDで2カラー表示となっていますので、見やすさは抜群に優れています。
特に、薄暗い日や背景が暗い場面などでは、黒1色の文字は読み取りづらくなることがありますので、そういった経験がある方には特にカラー表示モデルはオススメです。

さらに、OLED表示には5段階の輝度調整機能も搭載(AUTOモードも有り)されています。
最適な見やすさが確保されますので、日照条件など天候に左右されず快適に使うことができます。
レンズ
倍率は6.0倍で標準的です。
透過率はスペックが公開されていませんが、カメラメーカーだけあって、多層膜コーティングの優れたレンズが用いられています。
反射が少なく抑えられ、透過率が高く、明るく見えるのが特徴です。
便利機能:4.0点
ピンサーチ | 〇 |
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高低差機能 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 |
高低差ON・OFFの外部通知 | 〇 |
3点間距離 | - |
振動通知 | 〇 |
振動通知 | 〇 |
手ブレ補正 | 〇 |
自動電源OFF | 〇(8秒) |
その他 | 画面内のロックオンサイン 電池式 |
機能面については、ピンサーチ、高低差機能、振動通知など、ゴルフ用として備えておきたい便利機能は一通り搭載されています。前作のPROⅡには、振動通知が未搭載でしたが、PROⅢでは搭載されています。
なお、最近、注目度が増している3点間距離の計測機能については搭載がありません。興味がある方は、下記記事におすすめモデルをまとめてありますので、参考にしてみてください。
手ブレ補正機能
出典:nikon.com
前述の測定スピードのところでも触れましたが、COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDには手ブレ補正機能が搭載されています。
手ブレによるファインダー内の視界の揺れを低減し、さらに照射するレーザー光のブレも同時に補正。
引用:nikon.com
本格的な手ブレ補正機能を搭載しているモデルは、ニコンのみと言って良いぐらいで、世界的な老舗カメラメーカーならではです。
遠くにある細いピンを捉える際にとても有効に働きますので、ピンサーチが苦手な方には特にオススメです。
ロックオンの二重通知
出典:nikon.com
ピンを捕捉した時の通知は、一般的に振動(バイブレーション)が用いられます。
COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDでは、振動(バイブレーション)に加えて、ディスプレイ内にも緑色の円形マークが表示されます。
手の感覚だけでなく、視覚的にも通知してくれますので、ピンサーチがよりストレスフリーで行えます。
高低差機能のOn/Off
出典:nikon.com
COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDには、直線+高低差考慮(G)、水平距離+高低差(H)、直線距離+高低差(A)、直線距離(D)の4種類のモードが搭載されています。
直線距離(D)にしている時は高低差が測定も考慮もされないため、高低差機能をOffにしている状態と同等となります。
この時には本体前面に搭載されたLEDランプが緑色に点灯しますので、高低差機能を使っていないことが周辺の第三者にも伝わる仕様になっています。

公式競技に出場される方にもオススメ!
外観:3.0点
前作のPROⅡはアクセントカラーがブルーでしたが、今作のPROⅢはアクセントカラーがイエローとなっています。
この色はニコンのロゴカラーでもありますので、ブランド感が強調されています。みブルーのアクセントカラーが用いられています。
カラーバリエーションについては、前作のPROⅡは後からブラックが追加されましたが、当記事執筆時点ではPROⅢはホワイトのみとなっています。
サイズ | 102×74×42mm |
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重量 | 205g |
サイズに関しては、中~大ぐらいです。重量も前作より25g増していて、やや重めです。
コンパクト・ライトウェイトではありませんので、ポケットに入れたままプレーしたい方や持ち運びのしやすさを重視する方向けではありません。
出典:nikon.com
素材・形状もグリップしやすくなっていて、サイズ感・重量感・形状により、安定した構えやすさ、測定のしやすさを重視する本格ゴルファー向けです。
コスパ:3.0点
このモデルの特徴は、手ブレ補正機能、2カラーOLEDによる見やすさ、測定距離の長さ、やや大きさ・重さがあることの4点です。
得にて手ブレ補正については、ゴルフ用のレーザー距離計としてはとても希少で、一流カメラメーカーならではです。
価格については5万円を大きく超えますので、かなり高額な部類に入りますが、セールスランキングでは常連のメーカーです。ニコンというブランド力・安心感は他ではなかなか得られないと考えると、価格に見合った製品だと言えるでしょう。
ニコン COOLSHOT PROⅢ STABILIZED の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
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測定機能 | ★★★★★ 5.0 |
表示機能 | ★★★★★ 5.0 |
便利機能 | ★★★★☆ 4.0 |
外観 | ★★★☆☆ 3.0 |
コスパ | ★★★☆☆ 3.0 |
どんな方にオススメか?
COOLSHOT PROⅢ STABILIZEDはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- ブランドや商品力を重視する方
- 5万円を超える予算が可能な方
- 手ブレ補正による測定のしやすさを重視する方
- 2カラー表示・輝度調整による見やすさを重視する方
- 超軽量・超小型には拘らない方
最安値の調査結果
- 楽天:58,945円
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取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。