EENOURから2025年に発売のU1とU2について、価格・表示・測定・外観の違いを詳しく解説します。
U1とU2
※左がU1、右がU2
EENOURのレーザー距離計は、2023年に発売されたU800、U1000PROが大ヒットし、一躍、ゴルフ用のレーザー距離計の人気メーカーとなりました。
その後も毎年リニューアルされていて、2024年にはU800+、U1000PRO+、そして2025年にはU1、U2が発売されています。
発売年 | 下位モデル (黒1色表示) |
上位モデル (2カラー表示) |
---|---|---|
2023年 | U800 | U1000PRO |
2024年 | U800+ | U1000PRO+ |
2025年 | U1 | U2 |
これまでと同様に、2025年のU1・U2も外観からは見分けが付きませんが、機能・性能・価格には違いがあります。
大まかに違いを言ってしまうと、U2がカラー表示の上位モデルで、U1が黒1色表示の下位モデルです。
2024年モデルと2025年モデルの違い
※左が前作(2024年)、右が今作(2025年)
U1、U2の解説の前に、それぞれの前作にあたるU800+、U1000PRO+との違いを解説しておきます。
通常は新しい方が高機能・高性能になりますが、U1、U2に関しては事情が少しことなりまして、性能は概ね向上しているものの、機能は削減されています。しかし、無駄が省かれることにより、使いやすさが大きく向上しています。
①表示の違い:倍率がアップ!
発売年 | 2024年 | 2025年 | ||
---|---|---|---|---|
モデル | U800+ | U1000PRO+ | U1 | U2 |
ディスプレイ | LCD | OLED | LCD | OLED |
表示色 | 黒 | 赤緑 | 黒 | 赤緑 |
輝度調整 | - | 4段階 | - | 5段階(自動あり) |
透過率 | 85% | 95% | 85% | 95% |
倍率 | 6.5倍 | 6倍 | 7倍 | 7倍 |
2024年モデル、2025年モデルともに、下位モデル(U800+、U1)が黒1色のLCDで、上位モデル(U1000PRO+、U2)が赤・緑の2カラーOLED(有機EL)です。
2025年モデルでは、U1、U2ともに倍率が7倍に向上していて、ターゲットがより大きく見えるようになりました。
さらに上位モデルには輝度調整機能が搭載されていますが、2025年モデルのU2は調整段階が4から5に増え、自動モードへの切替も可能となりました。
②測定モードの違い:モードを削減して使いやすさを向上!
発売年 | 2024年 | 2025年 | ||
---|---|---|---|---|
モデル | U800+ | U1000PRO+ | U1 | U2 |
通常測定 | 〇 | 〇 | ||
連続測定 | 〇 | 〇 | ||
ピンサーチ | 〇 | 〇 | ||
スロープモード | 〇 | 〇 | ||
3点間距離 | 〇 | 〇 | ||
水平垂直距離 | 〇 | - | ||
スピード測定 | 〇 | - |
2024年モデル(U800+、U1000PRO+)には水平垂直距離、スピード測定のモードがありましたが、2025年モデル(U1、U2)ではこの2つが外されています。
これだけ見るとダウングレードだと思われると思いますが、使いやすさが大幅に向上しています。
まず、水平垂直距離、スピード測定の2つは恐らくゴルフ用としての利用はほぼありません。そして、この2つがあることでモードが6種類もあり、モード切替ボタンで一周させるのに操作も時間も掛かっていました。
▼U1、U2のモードは3種類
出典・参考:マニュアル
それが2025年モデル(U1、U2)ではモードを2つ削減した上に、スロープモードも独立させたため、モードが3種類に削減されました。
つまり、3回のモード切替で一巡して戻ってきますので、モード切替が大幅に楽になり、使い勝手が大幅に向上しています。
③測定性能の違い:測定スピードがアップ!
発売年 | 2024年 | 2025年 | ||
---|---|---|---|---|
モデル | U800+ | U1000PRO+ | U1 | U2 |
最長測定距離 | 875y | 1,093y | 875y | |
最短測定距離 | 3.2y | 3.2y | ||
測定スピード | 0.04s | 0.02s |
最長測定距離は、2024年モデルでは下位モデルが875ヤード、上位モデルが1093ヤードで違いがありました。
しかし、2025年モデルでは上位・下位ともに875ヤードとなっています。つまり、U1は変更なし、U2はダウングレードとなります。
一方、測定スピードは、2025年モデルでは0.02秒に更に高速化されていますので、こちらはアップグレードです。

測定スピードには手ブレを抑える効果がある!
④外観の違い:更にコンパクト化!
※左が前作(2024年)、右が今作(2025年)
外観については、アルミニウムを用いた光沢感のあるデザインテイストは継承されていますが、まず全体の形状が大きく変わりました。
2025年モデル(U1、U2)は縦幅が短くなって、全体的に筒状になっています。掌で丸く包み込むやすいため、より安定して構えやすくなっています。

筒状になって握りやすくなっている!
発売年 | 2024年 | 2025年 | ||
---|---|---|---|---|
モデル | U800+ | U1000PRO+ | U1 | U2 |
サイズ | 94.5×55×33mm | 98×49×34mm | ||
重量 | 128.5g | 127g | 133g | 133g |
サイズがコンパクトになったことで、ポケットやバッグの出し入れもしやすく、持ち運びのストレスがより緩和されます。
※上が2024年モデル、下が2025年モデル
さらに、2025年モデルにはスロープモードを切り替えるための専用ボタンが追加されています。
ピンサーチ、3点間距離のそれぞれのモードで、1タッチでスロープモードに切り替えられるため、より手軽に使いやすくなりました。
▼2024年モデルの評価
U1とU2の違い
前章までは2024年モデルと2025年モデルの違いについて解説しました。
ここからは本題であるU1とU2の違いについて、価格、表示、測定、外観の4つに分けて解説していきます。
①価格の違い:U1の方が1万円安い!
▼最安値の調査結果
楽天・Amazon共にEENOURの公式ストアのみの出品となっています。
市場価格の最安値は、U1が15,980円(楽天)、U2が25,980円(楽天)となっています。
つまり、価格差は10,000円です。
どちらがオススメかについて、先に筆者の見解を述べてしまいますと、上位モデルのU2です。
まず、U1・U2ともに3点間距離を搭載し、測定スピードも業界最速で、どちらもコスパはかなり優れています。
その上でU2の方は赤・緑の2カラーOLEDを採用していて、輝度調整を自動モードにすることもできます。測定結果の読み取りやすさは、U1の黒1色とは大きな差があります。
2万円超えの予算が可能であれば、見やすさが断然に優れているU2をオススメします。
②表示の違い:U2は赤・緑の2カラーで抜群に見やすい!
モデル | U1 | U2 |
---|---|---|
ディスプレイ | LCD | OLED |
表示色 | 黒 | 赤緑 |
輝度調整 | - | 5段階(自動あり) |
透過率 | 85% | 95% |
倍率 | 7倍 | 7倍 |
U1とU2の最も大きな違いは、表示仕様にあります。
U1は黒1色(LCD)ですが、U2は赤・緑の2色(OLED)で表示されます。
▼U2は2カラーのOLED(有機EL)で見やすい!
出典:eenour.jp
U2は、2カラー表示に加えて透過率が95%とU1よりも10%優れていて、更に5段階の輝度調整機能も搭載されています。
この輝度調整機能には新たに自動モードも搭載されたため、機器任せで最適な見やすさを確保してくれます。
黒1色表示は、薄暗い日、背景が暗いとことでは測定結果の文字が同化して読み取りづらくなることがあります。そういった経験がある方は、是非、カラー表示を使ってみてください。
③測定の違い:機能・性能ともに全く同じで、違いは無い!
モデル | U1 | U2 |
---|---|---|
測定距離 | 3.2~875y | 3.2~875y |
測定スピード | 0.02s | 0.02s |
振動通知 | 〇 | 〇 |
通常測定 | 〇 | 〇 |
連続測定 | 〇 | 〇 |
ピンサーチ | 〇 | 〇 |
高低差機能 | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF の外部通知 |
〇 | 〇 |
3点間距離 | 〇 | 〇 |
測定機能については、どちらのモデルにも連続測定、ピンサーチ、高低差機能、3点間距離が搭載されていて、違いはありません。
測定性能についても、測定距離の範囲、測定スピードともに同じで違いはありません。
従来モデルでは上位モデルの方が測定距離が1,000ヤード超のハイスペックでしたが、2025年モデルでは同じ距離となっています。
④外観の違い:全く同じで、違いは無い!
モデル | U1 | U2 |
---|---|---|
サイズ | 98×49×34mm | 98×49×34mm |
重量 | 133g | 133g |
防水 | IP54(生活防水) | IP54(生活防水) |
電源 | 充電(USB Type-C) | 充電(USB Type-C) |
測定回数 (フル充電) |
20,000回 | 20,000回 |
外観に関しては、形状・サイズ・重量の全てにおいて違いはありません。防水仕様・電源仕様も同じです。
本体にモデル名の表記もありませんので、U1とU2を見分けることもできないでしょう。
カラーバリエーションについても、どちらもブラックとホワイトの2種類あり、こちらも同じです。
まとめ:U1とU2は、どちらがオススメか?
冒頭の価格のところで、U2がオススメと述べてしまっていますが、改めて整理します。
U1とU2の主な違いをまとめると以下の通りです。
- 市場価格は、U1の方が10,000円安く、約1万5千円で購入できる
- U2は赤・緑の2カラーOLEDを採用し、透過率も優れ、輝度調整も搭載していて見やすい
- 測定機能、測定性能は全く同じ
- 外観も全く同じ
以上を踏まえると、U2は見やすさが抜群に優れていて、価格は1万円高いということになります。
それでも市場価格は2万5千円ぐらいで買いやすいお値段です。黒1色LCDと2カラーOLEDは見やすさの違いが歴然のため、予算が許されるのであればU2をオススメします。
もし、これまで黒1色表示でも問題無かったという方、予算を少しでも抑えたいという方は、U1も透過率は85%でかなり優れていますので、こちらの選択も良いでしょう。
3点間距離も搭載していますので、コスパで言えばU1の方が優れています。
なお、U1とU2の個別の詳しい解説・評価については、別記事にまとめてありますので、下記記事をご覧ください。

