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ゴルフレーザー距離計に必要な防水レベルを完全解説!「生活防水」「完全防水」とは?必要な防水等級(IPコード)は?

レーザー距離計の選び方

ゴルフ用のレーザー距離計は、防水対応しているモデルが殆どですが、そのレベルには大きな差があります。

本記事では、いわゆる完全防水と言われるIPX7以上のモデルについてまとめました。

防水レベルの違いについても詳しく解説していますので、水による故障が気になる方は、是非、購入の参考にしてみてください。

防水対応の製品でも、防水レベルには差がある

出典:AliExpress

電子機器は基本的に水に弱いため、防水対応しているかどうかを気にされる方は多いと思います。

お店では、商品パッケージなどに「防水」と書かれているものをよく見かけますが、実は防水性能には大きな差があります。

例えば、「雨に濡れる程度までOK」「シャワーを浴びてもOK」「水中に突っ込んでもOK」で、防水の性能は大きく異なるわけですが、どれも「防水」です。

そのため、購入する側としては、どこまでの防水性能を求めるかを予め把握しておくことが重要です。

防水レベルは9段階に分かれている

防水の性能(程度)については、「雨に塗れても大丈夫」とい書かれていると、一見、分かりやすいようにも思えますが、「シャワーは大丈夫」なのかまでは分かりません。

そこで防水性能は国際電気標準会議にてレベルが定められていて、IPコードと呼ばれるもので9段階の等級で表記されます。

保護レベル IPコード 保護の程度 テスト方法
0 IPX0 水の浸入に対して特には保護されていない テストなし
1 IPX1 垂直に滴下する水に対して保護されている 200mmの高さより3〜5mm/分の水滴、10分
2 IPX2 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより15°の範囲・3〜5mm/分の水滴、10分
3 IPX3 垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない 200mmの高さより60°の範囲・10ℓ/分の放水、10分
4 IPX4 いかなる方向からの水の飛沫によって有害な影響を受けない 300〜500mmの高さより全方向に10ℓ/分の放水、10分
5 IPX5 いかなる方向からの水の直接噴流によって有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に12.5ℓ/分・30kpaの噴流水、3分間
6 IPX6 いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない 3mの距離から全方向に100ℓ/分・100kpaの噴流水、3分間
7 IPX7 規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない 水面下・15㎝〜1m、30分間
8 IPX8 水面下での使用が可能 製造者によって規定される条件下で、連続的に水面下に浸漬

IPコードは製品パッケージや説明書などで防水性能の欄に記載されています。

例えば「IPX7」「IP54」といった形で記載されていて、コードの最後の数字が防水性能を表しています。

つまり、「IPX7」では7、「IP54」では4が防水等級です。

「生活防水」、「完全防水」とは?

防水レベルが0~8の9段階に明確に定義されているのは有難いですが、IPコードの定義は表現が厳密で難しいです。

そのためか製品パッケージや商品説明には、防水等級と合わせて、「生活防水」や「完全防水」というイメージしやすい表現が記されたものが増えています。

ただ、「生活防水」と「完全防水」という言葉には、実は明確な定義はないという問題があるのですが、実状としては、IPX3~4が生活防水、IPX5~が完全防水として使われていることが殆どです。

ちなみに、「生活防水」「完全防水」と聞いて筆者がイメージするのは、「生活防水」は軽い水しぶきを浴びても大丈夫、「完全防水」は水中に落としても大丈夫というレベルです。そうなると、完全防水はIPX7~8が必要となるため、一般的な解釈とは乖離があります。

「水しぶき」についても、腕時計で手を洗っていて掛かる場合と、シャワーを浴びる場合で程度が違いますので、やはり最終的には防水等級をしっかり確認する必要があります。

レーザー距離計は、どこまでの防水等級が必要か?

では、ゴルフのレーザー距離計では、どこまでの防水等級が必要でしょうか?

これもゴルファー一人一人で求めるレベルが異なるわけですが、概ね、2つのレベルに大別されると思われます。

  • 雨に塗れても大丈夫
  • 水の中に落としても大丈夫(直ぐに拾うことを想定)

「雨に塗れても大丈夫」を求める場合、IPX4以上をオススメします。

IPX4は、「いかなる方向からの水の飛沫によって有害な影響を受けない」と定義されていますので、雨がどこから掛かってもOKと解釈することができます。

生活防水ではIPX3が含まれますが、水が掛かる角度が60°以内と限定されていますので、カートなどで無造作に放置した場合を考えると、IPX4は欲しいところです。

「水の中に落としても大丈夫」を求める場合、IPX7以上をオススメします。

IPX7は、「規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない」と定義されていて、「水面下・15㎝〜1m、30分間」のテストが行われていますので、浅い池に落とした場合でも、直ぐに拾えばOKと解釈することができます。

完全防水ではIPX5やIPX6が含まれることが多いですが、これらは水の直接噴流には対応しているものの水没には対応していませんので、IPX7以上であることを確認しましょう。

まとめ

ゴルフのレーザー距離計に求められる防水レベルについて、解説しました。

防水等級という国際的に定められた定義(IPコード)がある一方で、「生活防水」「完全防水」という厳密な定義の無い表現も使用されています。

「生活防水」「完全防水」はイメージしやすいため、防水レベルをしる入口としては参考になりますが、メーカーによって使い方がマチマチです。

最終的には防水等級(IPコード)をしっかり確認しましょう。

<筆者がオススメする防水等級>

  • 雨に塗れても大丈夫:IPX4以上
  • 水の中に落としても大丈夫:IPX7以上
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