ブッシュネルから発売されているピンシーカー プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルトについて、違いを詳しく解説します。
ピンシーカー プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルト
※左がプロX3プラスジョルト、右がプロX3ジョルト
ブッシュネルはPGAツアー選手による使用率が圧倒的に高く、機能・性能面も極めて優れていることから、ゴルフ用のレーザー距離計では世界的にNo.1のブランドとして君臨しています。
先にお値段を言ってしまいますと、フラッグシップモデルということもあってメーカー価格が8万円を上回りますので、ドライバー1本と同じぐらいという超高級品です。
本記事で取り上げている2機種は継承関係にありまして、プロX3ジョルトが2022年10月、プロX3プラスジョルトが2024年4月に発売されています。
どちらもその時のフラッグシップモデルという位置づけですから、世界No.1ブランドのブッシュネルの最上位ということで、ゴルフ用のレーザー距離計市場の中でも最上位モデルといって良いでしょう。
モデル | プロX3プラスジョルト (2024) |
プロX3ジョルト (2022) |
---|---|---|
発売年 | 2024年4月 | 2022年10月 |
最大測定距離 | 1,300yd | 1,300yd |
サイズ | 120×82×45mm | 120×83×43mm |
重量 | 340g | 340g |
リニューアルモデルということで、名前も形状も極めてよく似ていまして、実は機能・性能も似ています。
とは言え、微妙な違いもありますので、詳しく解説していきます。
売り出し価格はほぼ同じだが、市場価格はかなり差がある
▼最安値の調査結果
モデル | プロX3プラスジョルト (2024) |
プロX3ジョルト (2022) |
---|---|---|
楽天 | 83,600円 | 61,299円 |
Amazon | 85,800円 | 67,500円 |
メーカー価格はどちらも8万円を超えまして、新しい方のプロX3プラスジョルトはまだメーカー価格と数千円しか変わらない金額で販売されています。
一方、2022年モデルのプロX3ジョルトの方は、こちらも8万円を超えるメーカー価格の出品が大半を占めますが、一部のショップで6万円ぐらいで出品されています。
つまり市場での最安値を比べてみると約2万円の差があります。
2万円あれば他メーカーのそこそこ高品質なレーザー距離計が買えてしまう金額ですから、レーザー距離計の価格としてもかなりの価格差です。
プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルトは、どちらもフラッグシップモデルだけあって機能・性能の違いが大きくありません。
そのため、この後で取り上げる両モデルの違いが、自分にとって2万円の価値があると感じられるか否かがどちらかを選ぶ上での決定的なポイントとなります。
機能の違いは、新搭載の「ウィンド機能」
プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルトは、機能面で見ると殆ど同じです。
注目すべき唯一の違いは、プロX3プラスジョルトに新搭載された「ウィンド機能」です。
ウィンド機能は、ディスプレイ上に風に関する情報が表示されます。
- 風向き:アゲインスト・フォロー(前後)、横風(左右)の2種類を矢印で表示
- 風の強さ:風速を数字で表示
どちらのモデルにも環境を考慮するエレメント機能が搭載されていますので、スロープ機能では気温・気圧を考慮した打つべき目安距離を算出してくれます。
ゴルフは風の影響を大きく受けますので、風が強いゴルフ場でのプレーが多い方にとっては、大いに役立ちそうです。
性能面の大きな違いは無い!
モデル | プロX3プラスジョルト (2024) |
プロX3ジョルト (2022) |
---|---|---|
通常測定距離 | 5~1,300yd | 5~1,300yd |
ピンサーチ測定距離 | 5~600yd | 5~600yd |
測定精度 | ±1yd | ±1yd |
表示単位 | 1yd | 1yd |
輝度調整 | 4段階 | 4段階 |
望遠倍率 | 7倍 | 7倍 |
対物レンズ | 26mm | 28mm |
視度(ピント)調整 | ±4° | ±3° |
上表は、レーザー距離計の性能を表す主だったスペックを比較したものです。
ご覧の通り、殆どの項目で同じ値となっています。
ゴルフではとても重要な測定距離・測定精度・測定単位・倍率が同じです。
対物レンズ、視度調整で若干の違いがありますが、レンズに詳しくてこのスペックを重視される方でなければ、気にする必要な無いでしょう。
外観の違いは、カラーリング
※左がプロX3プラスジョルト、右がプロX3ジョルト
新・旧モデルはどちらもフラッグシップモデルという位置づけだけあって、一目でブッシュネルと分かる外観をしています。
この辺りは所有感を大事にされる方には良いデザインと言えます。
形状の違いという点では、実際にはサイズに違いがあるもののミリ単位のわずかな違いのため、形状の違いとして認識できるほどではありません。
モデル | プロX3プラスジョルト (2024) |
プロX3ジョルト (2022) |
---|---|---|
サイズ | 120×82×45mm | 120×83×43mm |
重量 | 340g | 340g |
明らかに異なるのはカラーリングです。
プロX3ジョルトはややくすんだ落ち着きのある色で、プロX3プラスジョルトはブラックになっていてシャープで引き締まって見えます。
どちらか良いかは好みの問題ですね。
まとめ:プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルトは、どちらがオススメか?
プロX3プラスジョルトとプロX3ジョルトの主な違いをまとめると以下の通りとなります。
- プロX3プラスジョルトの方が2年新しい後継モデル
- 市場価格は2万円の差がある(プロX3ジョルトの方が安い)
- 機能の違は、ウィンド機能(プロX3プラスジョルトに搭載)
- 性能の違いはは殆どない
- 外観の違いは殆どなく、カラーリングぐらい
以上を踏まえると、大きな違いは価格差が2万円とかなり開いていること、後継のプロX3プラスジョルトにはウィンド機能が搭載されていること、それとカラーリングです。
筆者としては、ウィンド機能のみに2万円を払うのは避けたいところなので、古いモデルではあるものの外観にほぼ違いが認められないことから、プロX3ジョルトの方をオススメします。
どちらもリリース時のフラッグシップモデルですから、所有感は満たされますし、何より余った2万円をパターの買い替えなどに充てる方が満足感は高いように思います。