EENOURのレーザー距離計、EENOUR U1について、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
▼姉妹モデルであるU1とU2の違いは下記記事をご覧ください。

EENOUR U1 の評価内訳
EENOURのレーザー距離計、EENOUR U1について、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:4.0点
最長測定距離 | 875ヤード |
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最短測定距離 | 3.2ヤード |
測定精度 | ±0.5ヤード |
測定スピード | 0.02秒 |
測定距離
最長測定距離は875ヤードです。
「800ヤード先まで測ることはない!」
と言った意見が聞こえて来そうですが、ゴルフでは測定距離の性能に大幅な余裕が求められます。
何故かというと、実際にゴルフ場で使用する際には、ピンサーチという特殊な測定モードを使うことが関係しています。ピンサーチでは、前方にある細いピンフラッグを優先的に測定するため、測定距離の性能が30~40%ぐらいに低下すると言われています。

200ヤード先のピンなら600ヤードのスペックが必要になる
そのため、当サイトでは飛距離が270ヤード未満の方で800ヤード、それを上回る方で1,000ヤードを下限スペックとして推奨しています。
一般的なアマチュアゴルファーの飛距離が270ヤード未満だと考えると、EENOUR U1は殆どのアマチュアゴルファーにとって十分なスペックです。ただ、ヘッドスピードが速く飛距離が270ヤード以上の方は、1,000ヤード超のものにすることをオススメします。
測定スピード
出典:eenour.jp
測定スピードは、0.02秒で爆速です。
当記事執筆時点で筆者が把握している中で業界最速スピードです。前年の最上位モデルであるU1000PRO+も当時は業界最速の0.04秒でしたが、更にスピードアップしています。
0.04秒も0.02秒も体感的に違いを感じるのは難しいぐらいの速さですから、測定レスポンスという意味では必要以上なレベルに達しています。それでも尚、性能アップが進められる理由は、測定スピードには手ブレを抑える効果があるためです。

カメラのシャッタースピードをイメージすると分かりやすい!?
EENOUR U1は0.02秒という爆速ですから、手ブレが気になる方にもオススメです。
表示機能:4.0点
ディスプレイ表示 | 黒(LCD) |
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輝度調整 | - |
望遠倍率 | 7.0倍 |
透過率 | 85%(高透過率) |
ディスプレイ
出典:eenour.jp
ディスプレイの表示は、黒(LCD)です。
ちなみに姉妹モデルのEENOUR U2は赤・緑の2カラーOLEDを採用していて、5段階の輝度調整機能も備わっていますので、この点がU1とU2の最大の違いとなっています。
黒1色の表示は、背景が暗いと測定結果が同化して読み取りづらくなることがあります。そういった経験がある方は、カラー表示のEENOUR U2を検討されると良いでしょう。
▼上位モデルでカラー表示のEENOUR U2

レンズ
透過率は85%と極めて高いスペックです。透過率は光を通す割合を表す数値で、この値が100%に近いほど明るく見えます。EENOUR U1の85%はかなり高い数値のため、レンズ越しの景色は明るく見えます。
倍率は7.0倍です。ゴルフ用のものは殆どのものが6.0倍を採用していますので、それよりもターゲットが大きく見え、遠くの小さなものを捉えやすくなっています。
便利機能:4.0点
ピンサーチ | 〇 |
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高低差機能 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 |
高低差ON・OFFの外部通知 | 〇 |
3点間距離 | 〇 |
振動通知 | 〇 |
手ブレ補正 | - |
自動電源OFF | 〇(20秒) |
その他 | 連続測定 45°レーザー |
測定機能の充実度としては、まず、ピンサーチ、高低差(スロープ)機能、振動通知が備わっていますので、ゴルフ用のレーザー距離計として不便に感じることは無いでしょう。
その他の機能としては、3点間距離の計測機能、連続測定、45°レーザーが搭載されています。
ここでは3点間距離と45°レーザーの2つについて詳しく解説します。
3点間距離の計測機能
出典・参考:eenour.jp
3点間距離の計測機能は、急速に普及が進んでいる機能で、ゴルフでは特に便利に使うことができます。
通常は、現在地からの距離しか測定できませんが、3点間距離は、異なる2地点間の距離を測定することができます。
最も分かりやすい使い方は上図のケースで、カートに乗ったままでボールとピンの距離を測定することができてしまいます。
ボール地点まで歩いて行かずとも、予め距離を知ることができますので、バッグから最適なクラブを選んで持って行くことができます。その他にも便利な使い方がありますので、興味がある方は下記記事をご覧ください。
45°レーザー
出典:eenour.jp
レーザー距離計は放出したレーザー光を受信することで測定が実現されています。一般的なレーザー距離計はレーザー光が縦に進みますが、これは細長い対象物を捉えにくいという欠点があります。
上図を見ると分かる通り、左のケースではレーザーが縦のため、あかなかピンにあたりません。よくレーザーを左右に散らせというのは、そのためです。
EENOUR U1はレーザーが45°の向きに傾いていますので、縦に細長いもの、横に細長いものも捉えやすくなっています。
従来モデルと比べて認識速度が50%向上しました。
引用:eenour.jp
外観:5.0点
EENOURは2023年に発売したUltra-mini U800/U1000PROが高性能でデザインが良いのに低価格で、一気に売れ筋ランキングの常連メーカーとなりました。
上述のモデルは世界3大デザイン賞の1つであるレッドドットデザイン賞を受賞していて、アルミニウムを用いた光沢のあるボディがEENOURの特徴にもなっています。
EENOUR U1にも同じデザインが継承されていて、従来モデルと同様にアルミボディが採用されています。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類あり、メタリックが与える印象も異なっています。
サイズ | 98×49×34mm |
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重量 | 133g |
サイズは前年のU800+/U1000PRO+が既に十分コンパクトでしたが、EENOUR U1はさらに小型化されています。
特に形状が筒形に絞られていて、包み込むようにグリップしやすくなっています。
よりコンパクトになっていますので、ポケットに入れたままプレーしたい方にとっても、出し入れもスムーズでよりストレスフリーになっています。
コスパ:5.0点
最安値の調査結果
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
コスパ評価
このモデルの特徴は、3点間距離、45°レーザー、高速測定、筒状形状(超小型)、優れたデザイン、超小型といった点が挙げられます。
上位モデルのEENOUR U2と比べると、カラー表示ではないものの、その他の機能面は充実しています。
価格は2万円を切る低価格で、コスパは優れています。
EENOUR U1 の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★☆ 4.4 |
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測定機能 | ★★★★☆ 4.0 |
表示機能 | ★★★★☆ 4.0 |
便利機能 | ★★★★☆ 4.0 |
外観 | ★★★★★ 5.0 |
コスパ | ★★★★★ 5.0 |
どんな方にオススメか?
EENOUR U1はどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 予算2万円以下で探されている方
- 黒1色表示で問題無い方
- ポケットに入れたままプレーされる方
- 3点間距離を使ってみたい方
- デザインの良さに拘りたい方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
▼姉妹モデルであるU1とU2の違いは下記記事をご覧ください。
