ニコンのレーザー距離計、COOLSHOT 20i GⅢについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
ニコン COOLSHOT 20i GⅢ の評価内訳
ニコンのレーザー距離計、COOLSHOT 20i GⅢについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの５つの項目別に評価しました（5点満点で普通は3点）。
測定機能：4.0点
| 最長測定距離 | 800ヤード |
|---|---|
| 最短測定距離 | 6ヤード |
| 測定精度 | ±1～2ヤード |
| 測定スピード | － |
＜測定距離＞
最長測定距離は800ヤードです。
NIKONの他の３つのモデルは1,200ヤードと非常に優れていますが、20i GⅢは400ヤードも短いため、エンジョイゴルファー向けといって良いでしょう。
「300ヤードぐらい測れれば十分では？」
と思われる方もいると思いますが、スペックは高い方が使いやすくなります。
と言うのもピンサーチというゴルフならではの測定モードでは、性能が1/3ぐらいに落ちると言われています。
事実、20i GⅢはピンフラッグを捉える最大距離が300ヤードとなっていて、これは最長距離の37.5％です。
300ヤードを超える飛ばし屋の方は、NIKONの上位モデルをオススメします。
▼最上位で手ブレ補正も搭載のPROⅡ STABILIZED
＜測定スピード＞
測定スピードはスペックが公開されていません。
PROⅡ STABILIZEDとLITE STABILIZEDの２モデルに限ってだけ0.3秒と公表していますが、50iと20i GⅢは公表されていません。
ただ、口コミではスピードの速さを好評されていて、NIKONは日本の老舗カメラメーカーということで、光学機器としての評価は高いものがありますので、安心して使うことができます。
- 計測の時間が短縮出来て正確さも圧倒的に違います。日本製品は、やっぱりいいですね。
- ピンまでの微妙な距離、バンカーまでの距離、高低差など、当たり前なんだろうけど、さっと測れてとても便利です。
表示機能：4.0点
| ディスプレイ表示 | 黒（1色） |
|---|---|
| 輝度調性 | － |
| 望遠倍率 | 6倍 |
| 透過率 | －（高透過率） |
ディスプレイの表示色は黒１色です。
黒１色はレーザー距離計として標準的な仕様ではありますが、ゴルフ用はカラー表示を採用した見やすいものが増えています。
現在、お使いのものが黒１色でみづらいという方は、NIKONの上位モデルはカラー表示を採用していますので、そちらを検討されることをオススメします。
ディスプレイの見やすさについては、NIKONは定評があります。
レンズは多層膜コーティングされていて反射が抑えられていますので、スペックは公表されていないものの透過率が優れています。
ファインダー内の景色が明るく見えますので、ターゲットマークや測定結果もくっきりと表示されます。
便利機能：2.0点
| ピンサーチ | 〇 |
|---|---|
| 高低差機能 | 〇 |
| 高低差ON・OFF | 〇 |
| 高低差ON・OFFの外部通知 | － |
| 振動通知 | 〇 |
| 手ブレ補正 | － |
| 自動電源OFF | 〇（8秒） |
| その他 | － |
測定機能に関しては、ピンサーチ・高低差機能が搭載されています。そして、これまでNIKONには無かった振動通知が遂に搭載されました。
なお、高低差機能のON・OFFは切替られるものの、外部からON・OFF状態が分かる仕様にはなっていません。
それでも基本的には公式競技で使えると思いますが、正式には個々の大会規則（ローカルルール）に従うこととなりますので、良く参加される大会がある方は外部通知機能が必要かどうか主催側に確認しましょう。
また、ニコンを選ぶ理由として”手ブレ補正”機能が挙げられますが、この機能は全てのモデルに搭載されている訳ではありません。
そして、20i GⅢは全４モデル中、最も下位モデルとなりますので、手ブレ補正は搭載されていません。
手ブレ補正が欲しい方は、最上位モデルのPROⅡ STABILIZEDをオススメします。
外観：3.0点
20i GⅢは、NIKONの４モデルの中で、最も小さく最も軽く設計されています。
| サイズ | 91×73×37mm |
|---|---|
| 重量 | 130g |
外観は前作の20i GⅡと殆ど同じに見えます。実際、サイズ・重量も同じため、本体の絵柄のみの変更ではないかと思われます。
▼左が20i GⅢ（2024年）、右が20i GⅡ（2021年）
ズボンのポケットに入るという口コミもあり、携帯性を重視される方にはNIKONの中で最も優れています。
ただ、高さが73mmとややありますので、ポケットに入れたままスイングしたい方は、他メーカーで増えているクレカ並みの超小型・超軽量のものをオススメします。
ちなみに、高さがあるタイプは、手にフィットしやすく、測定時に安定感があって手ブレが生じにくいというメリットがあります。
携帯性の良さ、測定の安定感のどちらが大きな判断ポイントとなります。
小さいのでそのままズボンのポケットに入れるので良い感じです。
コスパ：4.0点
20i GⅢの特徴は、ブランド力と信用力のあるNIKON製品であること、機能・性能が抑えられた廉価モデルであること、NIKONの中ではサイズと重量が抑えられていて携帯性が良いことの３点が挙げられます。
そのため市場価格は2～3万円に抑えられていて、NIKONの最上位モデルの半分ぐらいの値段で購入することができます。
世界的な老舗光学機器メーカー、ジャパンメーカーというブランド力・安心感・所有感に価値を置く方にとっては、コスパは優れています。
ニコン COOLSHOT 20i GⅢ の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★☆☆ 3.4 |
|---|---|
| 測定機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 表示機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 便利機能 | ★★☆☆☆ 2.0 |
| 外観 | ★★★☆☆ 3.0 |
| コスパ | ★★★★☆ 4.0 |
どんな方にオススメか？
COOLSHOT 20i GⅢはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- ブランド力、所有感を重視される方
- 予算が3万円以内の方
- 飛ばし屋でない方（250ヤード未満）
- 高機能過ぎない方が使いやすい方
最安値の調査結果
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています（外部サイト）。
