EENOURから2024年に発売のU800+とU1000PRO+について、価格・表示・測定・外観の違いを詳しく解説します。
U800+とU1000PRO+
※左U800+、右がU1000PRO+
EENOURのレーザー距離計は、ドイツのデザイン賞を受賞したU800・U1000PROが大ヒットし、それ以降も速いサイクルで新商品をリリースし続けていて、一躍人気のブランドとなっています。
2024年後期に発売のU800+とU1000PRO+は、それぞれ2023年前期に発売のU800とU1000PROの後継モデルです。
前作と同様に、U800+とU1000PRO+は外観から見わけが付かず、戸惑われている方も多いと思いますが、表示機能・測定機能・価格にはしっかり違いがあります。
モデル | 測定距離 [yard] |
測定スピード [s] |
表示色 | サイズ [mm] |
重量 [g] |
---|---|---|---|---|---|
U800+ | 874 | 0.04 | 黒(1色) | 94.5×55×33 | 128.5 |
U1000PRO+ | 1093 | 0.04 | 赤・緑(2色) | 94.5×55×33 | 127 |
U800+とU1000PRO+は姉妹モデルで、U1000PRO+の方が上位モデルです。
この2モデルの違いを大まかに説明しますと、U1000PRO+の方は赤・緑の2カラー表示を採用、測定距離が約200ヤード長い1093ydで、市場価格は約1万円高くなっています。
それでは、U800+、U1000PRO+の違いについて更に詳しく解説していきます。
前作との主な違いは2つ
※左が前作(2023年)、右が今作(2024年)
U800+とU1000PRO+の解説の前に、それぞれの前作にあたるU800、U1000PROとの違いを解説しておきます。
主な違いは、測定機能の追加と測定性能のアップの2点です。
① 3点間距離の計測機能を搭載
前作のU800、U1000PROには3点間距離の計測機能が搭載されていませんでしたが、今作のU800+、U1000PRO+ではどちらも搭載されています。
出典:eenour.jp
3点間距離は2023年ぐらいから採用するモデルが増えていまして、この機能を目当てに買い替える方、新規に購入される方が増えています。
この機能が便利なところは、カートにいながらにしてボールとピンの距離を測定できたり、離れたところにいる同伴者の距離を測定できるなど、従来とは違う使い方が出来るところにあります。
3点間距離の活用方法を知りたい方は、下記ページで具体例を挙げて解説していますので参考にしてみてください。
② 測定スピードがアップ
測定スピードは、もともと前作でも0.06秒と極めて速かったですが、今作では0.04秒と更に高速化しています。
ここまで速いと0.02秒の違いは必要無いと思われるかもしれませんが、測定スピードの速さは手ブレ抑制に効果を発揮してくれます。
体感としての測定スピードは、前作で既に十分な速さですが、手ブレ防止と言う意味では、より測定のしやすさがアップしています。
▼前作U1000PRO(2023年)とU800(2023年)
【価格の違い】U800+の方が約1万円安い!でもU1000PRO+もかなりコスパが良い!
▼最安値の調査結果
楽天・Amazon共にEENOURの公式ストアのみの出品となっています。
どちらもメーカー直販のためか大幅な値引きクーポンが用意されていますので(当記事執筆時点)、それを考慮した上で最安値を調査しました。
市場価格(値引き後)の最安値は、U800+が13,980円(楽天・Amazon)、U1000PRO+が22,980円(楽天)となっています。
つまり、価格差は9,000円です。
どちらがオススメかについて、先に筆者の見解を述べてしまいますと、お買い得なのはU800+です。
3点間距離を搭載していて1万5千円を切る低価格は、驚くべきコスパの良さです。
ただ、U1000PRO+の方は更にカラー表示を採用していて、価格は約2万3千円です。9000円の差は大きいものの、機能・性能を考えればこちらもコスパは優れています。
もし2万円超えの予算が問題ないのであれば、カラー表示は見やすさが歴然のため、U1000PRO+をオススメします。
【表示の違い】U1000PRO+は赤・緑の2カラーで抜群に見やすい!
▼U800+とU1000PRO+の表示機能の違い
モデル | U800+ | U1000PRO+ |
---|---|---|
ディスプレイ | LCD | OLED |
表示色 | 黒1色 | 赤・緑の2色 |
透過率 | 85% | 95% |
輝度調整 | - | 〇 |
望遠倍率 | 6.5倍 | 6倍 |
U800+とU1000PRO+の最も大きな違いは、ディスプレイの表示にあります。
U800+は黒1色(LCD)ですが、U1000PRO+は赤・緑の2色(OLED)で表示されます。
出典:楽天
U1000PRO+は、2カラー表に加えて、透過率が95%とU800+よりも10%高く、更に4段階の輝度調整機能も搭載されていますので、薄暗い、明る過ぎるといった日照条件の違いに合わせて見やすさを確保することができます。
黒1色表示は、背景が薄暗いところでは測定結果の文字が同化して見えづらくなるという弱点がありますので、見えやすさを重視される方には、U1000PRO+がオススメです。
【測定の違い】U1000PRO+の方が測定距離が長い!
▼測定仕様の違い
モデル | U800+ | U1000PRO+ |
---|---|---|
ピンサーチ | 〇 | 〇 |
高低差機能 | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 | 〇 |
高低差ON・OFF の外部通知 |
〇 | 〇 |
3点間距離 | 〇 | 〇 |
測定距離 | 3~874y | 3~1093y |
測定スピード | 0.04s | 0.04s |
測定機能については、どちらのモデルにも3点間距離の計測機能が搭載されていて、違いはありません。
測定性能については、モデル名にも表れていて、最大測定距離がU800+は800m(874ヤード)、U1000PRO+は1,000m(1,093ヤード)となっています。
U800+の方が約200ヤードほど短めではあるものの、874ヤードの性能がありますので、多くのアマチュアゴルファーにとって十分なスペックです。
ただ、300ヤードを超えるような飛ばし屋の方にとっては、ピンサーチ測定の際には性能が1/3ぐらいに落ちると言われていますので、もう少しスペックに余裕が望まれます。
飛ばし屋の方の場合、1,000ヤード超をオススメしますので、U1000PRO+の方がより快適に利用できるでしょう。
【デザイン・外観の違い】ほぼ同じ
▼サイズ・重量の違い
モデル | U800+ | U1000PRO+ |
---|---|---|
サイズ | 94.5×55×33mm | 94.5×55×33mm |
重量 | 128.5g | 127g |
サイズ・重量に関しては前作と同じで、重量のみU800+の方が僅かに1.5g重いだけです。
デザインに関しては、恐らくU800+とU1000PROは全く同じで、少なくとも筆者には違いが分かりません。カラーバリエーションもブラックとホワイトの2種類で同じです。
サイズも同じ、重量も僅かの差ですから、デザイン・外観は同じと捉えて良いでしょう。
まとめ:U800+とU1000PRO+は、どちらがオススメか?
冒頭の価格のところで、U800+がオススメと述べてしまっていますが、改めて整理します。
U800+とU1000PRO+の主な違いをまとめると以下の通りです。
- 市場価格は、U800+の方が9,000円安く、1万5千円以下で購入できる
- U1000PRO+は赤・緑の2カラーOLEDを採用し、透過率も10%高い95%で見やすい
- ただし、倍率はU800+の方が6.5倍と優れている(U1000PRO+は6倍)
- 測定距離はU1000PRO+の方が約200ヤード優れている
- ただし、U800+も874ヤードあるため、飛ばし屋でなければ問題無い
以上を踏まえると、U800+の価格の安さとコスパの優秀さが際立ちます。カラー表示が無くても構わない方、そして、予算を抑えたい方にとっては、U800+はとてもオススメです。
一方、U1000PRO+は2カラー表示を採用していて、測定距離も約200ヤード長いため、機能・性能面で死角がありません。
市場全体の相場観で言えば、2万3千円という価格はほぼ低価格帯に位置しますので、予算の問題が無い方であればU1000PRO+をオススメします。
なお、U800+とU1000PRO+の個別の詳しい解説・評価については、別記事にまとめてありますので、下記記事をご覧ください。