ゴルフの距離測定器は、レーザー距離計とGPSゴルフナビ(腕時計型)の2つが人気があります。
どちらを使用しようか迷われる方も多いと思いますが、ゴルファータイプによって合う合わないがはっきりしています。
そこで本記事では、レーザー距離計とGPSゴルフナビを比較して、メリット・デメリットを詳しく解説します。
レーザー距離計とGPSゴルフナビ、どちらがオススメか?
レーザー距離計は測定したい場所にレーザーを当てて実測するための機器です。一方、GPSゴルフナビは、GPSの測位データを使ってマップや距離を案内してくれます。
どちらがオススメかは、ゴルファーのタイプや用途によって分かれます。
本記事では、レーザー距離計とGPSゴルフナビの得意なこと、苦手なことを5つのポイントでまとめていますので、どちらが自分にとって重要かを判断されると、自分に合っている方が分かる内容となっています。
ピンポイントで実測できるのはレーザー距離計
レーザー距離計は、ターゲットにレーザーを照射して、現場で距離を実測します。
そのため、ピン、林といったピンポイントな地点に対して距離を正確に知ることができます。
一方、GPSゴルフナビは、GPS測位データを元に様々な情報を提供してくれます。コースマップ情報の位置データを持っている機種であれば、コース上での自分の位置をビジュアルで示してくれたり、グリーンセンターやハザードまでの距離を算出してくれます。
しかし、任意の地点までの距離を知るには不向きです。機種によっては、画面内のコースマップ上でタッチ指定できるタイプもありますが、3cmぐらいのスクリーンの中での操作のため、ピンポイントでの測位とは呼べません。
人が立っているところ、木の影が当たっているところなど、様々な地点を自由に測定できるのがレーザー距離計の強みです。

最近は、3点間距離という便利な機能を搭載したものも増えている!

見えないところはGPSゴルフナビ
レーザー距離計は実測できることが強みですが、反対にそれが弱みにもなります。
簡単に言うと、見えるところは測定できますが、見えないところは測定できません。
ゴルフ場では起伏、ドッグレッグ、林など、視界を遮るものがかなり存在します。そもそもティーイングエリアからグリーンが見えないコースというのも珍しくありません。
そういったケースでは、GPSゴルフナビは衛星との通信によりGPS測位データを用いていますので、現在地からの視界の良し悪しに左右されません。
ハザードやグリーンまでの距離、また、機種によってはグリーン方向をコンパスで示してくれるものまであります。
コース全体像を知りたい、見えないところも把握したいという方は、GPSゴルフナビが適しています。
お手軽に利用できるのはGPSゴルフナビ
GPSゴルフナビのもう一つの特徴は、測定が不要なところです。
基本的でGPSで通信していますので、常にグリーン位置までの残距離が表示されています。
レーザー距離計の場合、バッグやポケットから取り出して、電源を入れ、ターゲットを捉えて測定、使用後には再び仕舞う、という一連の行為が伴いますが、GPSゴルフナビではこれら全てが不要です。
さらに、腕に取り付けたままのウェアラブル端末のため、携帯性の良さも抜群で、レーザー距離計と違って、置忘れによる紛失、盗難の被害に合いにくいというメリットもあります。

レーザー距離計もクレカ並みのポケッタブルなサイズが増えている!

出典:amazon.co.jp
なお、高額なものになると出来ることも多種多様になりますが、その分、操作方法も高度になりますので、ハイテク機器であることは踏まえて置きましょう。
電池の心配をしたくないならレーザー距離計
ここまでくるとGPSゴルフナビの方が良いように思われる方も多いと思いますが、GPSゴルフナビはGPS通信を絶えず行っていますので、電池の消費が激しいという特徴があります。
例えば、Amazonで売れ筋上位5件のGPSゴルフナビで調べてみると、GPSモードでのバッテリー稼働時間は以下の通りとなっています。
- GREENON ノルム2 PLUS:14時間
- GARMIN Approach S70:20時間
- Shot Navi Evolve α:9時間
- GARMIN Approach S62:20時間
- Shot Navi Evolve SE:9時間
上記はメーカー公表の最大時間のため、口コミ評価では1ラウンドが精一杯といった製品も見受けられます。
つまり、充電し忘れてしまった場合は、殆どのケースで使えないということになります。
その点、レーザー距離計は電池の消耗が殆どなく、一回の充電で何千回、何万回の測定が可能です。口コミでも1年以上もつという声も見られますし、それでも不安であれば、電池式を選んで予備電池をキャディバッグの中に入れて置けば万全です。
価格はレーザー距離計の方が安い
価格については、レーザー距離計とGPSゴルフナビでどちらが安いか一概には言えません。
ただ、レーザー距離計は1~3万円ぐらいのものが多いのに対して、GPSゴルフナビは数字表示だけのものは2万円ぐらい、映像が出るタイプは3~4万円ぐらい、タッチ式の高機能なものになると4~5万円ぐらいで幅があります。
選び方によってはGPSゴルフナビの方が安いですが、映像を駆使するタイプ、タッチ式を選ぶとGPSゴルフナビの方が高額になります。

まとめ(適合ゴルファー)
ここまで、レーザー距離計とGPSゴルフナビの得意なこと、苦手なことを5つのポイントでまとめました。
改めてどんなゴルファーに合うかの視点でまとめます。
レーザー距離計があるゴルファー
- 林、ピンなど色々なところまでの距離を把握したい人
- コース全体像、ブラインド地点の把握はカートナビで十分と言う方
- 電池の減りを気にせず使いたい方
- 持ち運び、出し入れ、毎度の測定が苦でない方
GPSゴルフナビがあるゴルファー
- 測定不要ということに便利さを感じられる方
- 特定の場所までの距離よりも、コース全体像を把握したい方
- 腕に付けていて邪魔に感じない方
