EENOURのレーザー距離計、SILLAID VM2について、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
▼SILLAID VM1とVM2の違いは下記記事をご覧ください。

SILLAID VM2 の評価内訳
EENOURのレーザー距離計、SILLAID VM2について、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:5.0点
最長測定距離 | 1,093ヤード |
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最短測定距離 | 3.2ヤード |
測定精度 | ±1.0ヤード |
測定スピード | 0.04秒 |
測定距離
最長測定距離は1,093ヤードです。
「ドライバー飛距離ぐらい測れれば十分」
と思われる方もいるようですが、測定距離の性能は十分な余裕が必要です。
何故かというと、実際にプレー中に使う際にはピンフラッグを優先的に捉えるピンサーチという測定モードを多用するためで、このモードの時には性能が30~40%ぐらいに低下すると言われています。

200ヤード先のピンの場合、600ヤードのスペックが必要という計算になる!
当サイトでは一般的なアマチュアゴルファーの方で800ヤード以上、300ヤードを超えてくるハードヒッターの方で1,000ヤード以上のスペックを推奨しています。
SILLAID VM2は1,093ヤードありますので、アマチュアは勿論のこと、飛ばし屋の方にもオススメです。なお、350ヤード近くまで達する強者の方は、1,200ヤードを超えるものも存在しますので、超高性能タイプを選ばれると安心です。
なお、SILLAID VM2は最短測定距離が3.2ヤードと一般的なもの(5~7ヤード)より短い距離を測定することができます。長い距離だけでなく、グリーン周りや長めのパットでも活用できそうです。
測定スピード
測定スピードは、0.04秒で爆速で、筆者の知る限り業界最速です(投稿時点)。
測定の速さだけで言えば、恐らく0.3秒ぐらいの速さがあればストレスを感じることはないと思います。
ただ、測定スピードには速さそのもの意外に手ブレ防止の効果もありますので、スピードが速いほど、測定のしやすさにつながります。
SILLAID VM2はというと、コンマ2桁の業界最速クラスを誇っていますので、手ブレ防止の効果が高く、安定した測定を求める方には特にオススメです。

シャッタースピードが速いと、映像がブレにくくなるのを想像すると分かりやすい!
- 計測速いし赤色が見やすいしで、 大変満足しましたので、
- 計測速度は爆速の一言、ストレスなくプレイ中に使用できた。
表示機能:5.0点
ディスプレイ表示 | 赤・緑(OLED) |
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輝度調整 | 5段階(自動) |
望遠倍率 | 6倍 |
透過率 | 95% |
ディスプレイ
ディスプレイの表示色は、赤・緑の2カラーOLEDが採用されています。
下位モデルのVM1は一般的な黒1色のLCDですが、VM2は2カラーでしかもOLEDを採用していることろが最大の違いです。
▼下位モデルのSILLAID VM1

この仕様は、現在、ゴルフ用のレーザー距離計では最も見やすいとされていて、薄暗い日や背景が暗いシーンで、測定結果が抜群に読み取りやすいです。
もし、現在お使いのものが黒1色で見づらいという方は、是非、2カラーOLEDによる見やすさ試して頂きたいです。
出典:amazon
さらに、5段階の輝度調整機能も備わっていて、調整を自動・手動に切り替えることもできます。自動モードにしておけば、その日の日照条件などに合わせて常に最適な明るさを保つこともできます。
レンズ
加えて透過率も95%で、こちらも業界最高クラスのハイスペックです。ちなみに、透過率は光の透過量を表すもので、この値が大きいほど明るく見えます。
倍率については6倍で、こちらは標準的なスペックです。
- 測定が速く、とても明るくて見やすいです。
- VM2の赤文字は大変見やすいです。
便利機能:4.0点
ピンサーチ | 〇 |
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高低差機能 | 〇 |
高低差ON・OFF | 〇 |
高低差ON・OFFの外部通知 | 〇 |
3点間距離 | 〇 |
振動通知 | 〇 |
手ブレ補正 | - |
自動電源OFF | 〇 |
その他 | スピード測定 |
機能面に関しては、ピンサーチ、高低差機能、振動通知といったゴルフ専用とも言うべき便利機能が一通り備わっています。
さらに、最近、レーザー距離計の世界で存在感が増している3点間距離の計測機能、そして、スピード測定機能も搭載されていますので、性能だけでなく機能も充実しています。
3点間距離の計測機能
出典:楽天
3点間距離が注目される理由として、従来のレーザー距離計とは違った使い方ができる点にあります。
通常、レーザー距離計は自分からの距離を測定しますが、3点間距離では異なる2地点間の距離を測定することができます(上図の通り)。
実際のゴルフ場面では、カートに居ながらにしてボールとピンの距離を測れてしまいますので、ボール位置に行かずとも最適なクラブ選択がしやすくなります。
高低差機能のOn/Off
高低差機能(スロープモード)については、On/Offの切替、そして、On/Off状態を外部に通知するLEDも備わっています。
このLEDは、片面だけに搭載されているものが極めて多いのですが、SILLAID VM2は左右の両面に搭載されています。つまり、どちらの手で構えても見える仕様になっていますので、公式競技に出場される方が、より安心して使いやすくなっています。
- 小型で軽く持ちやすい、ファインダーが鮮明、文字が赤LEDで見やすい、計測時間が速い、3点間計測が出来て便利。
- 液晶も明るく視認性が高い、VM1と迷ったがVM2を選択して良かったと思う。
外観:4.0点
SILLAID VM2は、ボディーにレザーが用いられている点がデザイン的な大きな特徴です。
市場の大半がプラスチックボディのため、レザーによる高級感は他とは一線を画します。
カラーバリエーションもブラックとブラウンの2種類ありますので、ウェアやギアとのコーディネートを重視される方も選びやすくなっています。
サイズ | 93.5×56.9×34.5mm |
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重量 | 128g |
サイズは前年に発売されているSILLAID VOYAGEシリーズと比べると、サイズが27%ダウン、重量が25%ダウンしていて、大幅な小型化・軽量化が実現されています。
出典:amazon
上図の通りてのサイズと比較してもかなりコンパクトなため、ポケットに入れたままプレーしたい人も利用できます。なお、最近ではクレジットカード並みのコンパクトモデルもありますので、とにかく小型・軽量が良いという方は、更なるコンパクトモデルも検討してみると良いでしょう。
≫ 超小型・超軽量のゴルフ レーザー距離計まとめ!メリット・デメリットも解説
なお、小型タイプは構えにくいものが少なくないですが、SILLAID VM2はレザー素材によりグリップしやすく、本体底面に親指を宛がう凹形状もあり、安定して構えやすくなっています。
- サイズも重量もポケットに入れても邪魔にならない大きさでした。
- 取扱説明書もしっかりしていて、サイズもタバコよりも少し小さく(厚みは除く)、左大腿部にあるスマホやグリーンフォークを収納出来るサイドポケットにぴったり収まります。
コスパ:4.0点
このモデルの特徴は、3点間距離の計測機能、2カラーOLEDによる見やすさ、優れた測定性能、レザーを用いた高級感のあるデザインの4点です。
機能・性能が優れているのはここまで説明した通りで、それに加えてデザインの良さが大きな魅力の一つです。一般的なレーザー距離計はプラスチックボディですが、レザーによる落ち着き・高級感がありますので、素材感・質感にも拘りたい方に特にオススメです。
コスパについては、EENOURが楽天・Amazonで公式ストアを出店していて、値引き額を頻繁に変えていますので、評価しづらい面がありますが、2万5千円ぐらいで購入できればお買い得と言って良いでしょう。
- 値段はB社の半額以下だし、カラーだし、計測スピードも速いし、コンパクトだし、良いことずくめです。
- 軽い、計測が圧倒的に速い、ピンをとらえる精度が高い、3点計測ができる、しかも圧倒的に低価格。最初は期待せず
SILLAID VM2 の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★☆ 4.4 |
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測定機能 | ★★★★★ 5.0 |
表示機能 | ★★★★★ 5.0 |
便利機能 | ★★★★☆ 4.0 |
外観 | ★★★★☆ 4.0 |
コスパ | ★★★★☆ 4.0 |
どんな方にオススメか?
SILLAID VM2はどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 3万円ぐらいの予算が可能な方
- 3点間距離を使ってみたい方
- 赤・緑の2カラーOLEDによる抜群の見やすさに魅力を感じる方
- レザーを用いた高級デザインに惹かれる方
- 小型・軽量が良い方
最安値の調査結果
- 楽天:27,980円(25,980円)
- Amazon:29,980円(21,980円)
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
取扱説明書
取扱説明書は公開されているものが見つかりませんでした。
▼下位モデルのSILLAID VM1については下記記事に詳しく評価をまとめてあります。
