CIGMANのレーザー距離計、CT-1200PROについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
CIGMAN CT-1200PRO の評価内訳
CIGMANのレーザー距離計、CIGMAN CT-1200PROについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:4.0点
| 最長測定距離 | 1,312ヤード |
|---|---|
| 最短測定距離 | 3.3ヤード |
| 測定精度 | ±1ヤード |
| 表示単位 | 0.1ヤード |
| 測定スピード | 0.5秒 |
測定距離
最長測定距離は1,312ヤードです。
「ドライバー飛距離の250ヤード測れれば十分です」
と言った意見が良く聞かれますが、ゴルフ用では実測距離以上のスペックが求められます。
と言うのも、実際のラウンドではピンを優先的に捉える「ピンサーチ」と呼ばれる測定モードを多用します。そして、この時には測定距離性能が30%ぐらいに低下すると言われているためです。
このピンサーチ時の性能については、スペックを公開しているメーカーが殆どありませんが、CT-1200PROはピンサーチでの距離が5~250ヤードと公開されています。
なお、市場の殆どの製品ではピンサーチ距離のスペックは公開されていないため、そういったケースでは標準的な飛距離の方で800ヤード、大きく飛ばす方で1,000ヤードをスペックの下限目安として推奨しています。
測定スピード
測定スピードは、0.5秒です。
最近では0.05秒など文字通り桁違いの速さのものが増えていますので、それと比べると爆速・瞬速タイプではありません。
ただ、スピードは人によって感じ方が異なりますので、速い・遅いの評価が難しいところではありますが、口コミを見る限り「瞬時に測定」「非常に高速」と言った表現が多く、逆に遅いという感想は見受けられませんでした。
なお、測定スピードは単なる速さだけではなく、手ブレを抑える働きもあります。カメラのシャッタースピードをイメージすると分かりやすいと思いますが、より瞬間的に測れるほど、ブレが生じにくくなります。
もし、手ブレに強く悩まれている方は、測定スピードが速いものを選ばれるか、または、手ブレ軽減機能を備えたモデルを検討するのもおすすめです。
- 距離測定の精度に関しては、知人の所持している高価なレーザー距離計と同じ数値が出ていたので、信頼性は高いと思いました。
- 測定時間も思いのほか早くて使い易いです。
- 最大1312ヤードまで計測できるので、練習場から本番ラウンドまで幅広く活用できます。
表示機能:4.0点
| ディスプレイ表示 | 黒(LCD) |
|---|---|
| 輝度調整 | - |
| 望遠倍率 | 6倍 |
| 透過率 | 85% |
※サブディスプレイについては、次の便利機能の章で詳しく解説しています。
ディスプレイ

出典:Amazon
ディスプレイの表示色は、黒1色です。なお、このモデルはサブディスプレイも搭載していますが、そちらは次章の便利機能の中で詳しく取り上げます。
この仕様は、ゴルフ用レーザー距離計では依然として一般的に採用されています。ただ近年では、比較的リーズナブルな価格帯でもカラー表示を備えた製品が登場し、選択肢が広がっています。
黒一色の表示は、特に暗い背景では測定結果の文字が目立ちにくくなることがあります。視認性を優先する場合は、カラー表示のモデルの方が快適に使用できる場面が多いでしょう。
レンズ
倍率は6倍です。この倍率はゴルフ用レーザー距離計では標準的なスペックであり、扱いやすさと視認性のバランスが取れているとされています。
透過率は85%で、一般的なモデルと比較して高いスペックです。そもそも透過率については、スペックを明示している製品は極めて少ないため、この数値を公開していること自体が、品質への自信の表れとも受け取れます。
- レンズもクリアで透過率も良く明るいので視界は良好。
- 高透過タイプになっていてファインダー内も明るくクリアに計測できます。
便利機能:4.0点
| ピンサーチ | ○ |
|---|---|
| 高低差機能 | ○ |
| 高低差ON・OFF | ○ |
| 高低差ON・OFFの外部通知 | ○ |
| 3点間距離 | - |
| 振動通知 | ○ |
| 手ブレ補正 | - |
| 自動電源OFF | ○(20秒) |
| その他 | サブディスプレイ スピード測定 |
基本機能
ピンサーチ、連続測定、高低差の表示、振動による測定完了の通知など、ゴルフ用レーザー距離計に求められる基本機能は一通り揃っています。実用性の面でも安心して使える構成です。
一方で、近年注目されている「3点間距離測定」機能は搭載されていませんが、補助的な機能として、サブディスプレイやスピード測定が搭載されています。
ここでは、CT-1200PROの特徴の1つであるサブディスプレイについて詳しく見ていきます。
サブディスプレイ

近年では、サブディスプレイを搭載したモデルが徐々に増えてきています。搭載位置は側面または背面に分かれますが、CT-1200PROでは側面全体を活かした2.4インチの大型ディスプレイが採用されています。

出典:Amazon
表示にはモノクロではなくカラー液晶を用いていますので、視認性に優れています。
さらに、このサブディスプレイはタッチ操作にも対応していて、測定モードの切り替えなど一部の操作を画面上で完結できます。視認性と操作性の両面で、使用感を高めてくれます。
- 大きな画面で確認できると見直したり他人と情報を共有するのに便利です。
- 2.4インチのタッチスクリーンが搭載されていて操作が直感的。ボタン操作に慣れていない方でもスマホ感覚で扱えるのが嬉しい。
外観:3.0点
デザイン

全体的にシャープなフォルムが採用されていますが、側面に大きく配置されたサブディスプレイの影響もあり、四角くやや角張った印象とボリューム感があります。
白と黒のツートンカラーは視認性を高める一方で、デザインとしての洗練さは控えめ。実用性を優先した構成で、外観の美しさよりも機能性を重視した形状です。
サイズ・形状
| サイズ | 94.5×61×36.3㎜ |
|---|---|
| 重量 | 137g |
| 電源 | 充電(USB Type-C) |
| 防水 | IP54 |

出典:Amazon
サイズは中型で、大型ディスプレイを搭載しているにもかかわらず、重量は137gと比較的軽量に抑えられています。
ただし、縦・横・奥行きのいずれも超コンパクトタイプと比べると少しだけ大きめの設計です。ポケットに収めたままプレーしたい方や、携帯性を最優先する方には、もう少し小型のモデルの方が適しているかもしれません。
- Type-C充電なので電池残量もそこまでシビアに考えなくとも良いので気楽に使えます。
- 液晶がある分やや分厚くなっていますが十分コンパクトな部類です。
- IP54防水仕様なので、少々の雨でも問題なく使えます。
コスパ:5.0点
最安値の調査結果
- 楽天:-
- Amazon:9,900円(8,900円)
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
コスパ評価
このモデルの特徴は、1300超の優れた測定距離性能、サブディスプレイ、1万円を切る超低価格の3点です。
特にサブディスプレイは、カラー表示かつタッチスクリーン対応で、視認性と操作性の両面において高い利便性を備えています。手軽に情報を確認したい方や、画面上でモード切替などの操作を完結させたい方には、非常に使いやすい構成です。
これだけの機能をこの価格帯で実現している点からも、コストパフォーマンスに優れたモデルと言えるでしょう。特にレーザー距離計を初めて使う方にとっては、側面のサブディスプレイで情報をすぐに確認できる点は、遅延の心配も軽減されます。
- この価格帯で液晶が付いている距離計はなかなか無いと思うので、そこに魅力を感じる方なら買って後悔はしないと思います。
CIGMAN CT-1200PRO の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
|---|---|
| 測定機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 表示機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 便利機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 外観 | ★★★☆☆ 3.0 |
| コスパ | ★★★★★ 5.0 |
どんな方にオススメか?
CIGMAN CT-1200PROはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 予算1万円以化で探されている方
- サブディスプレイに便利さを感じられる方
- 黒1色表示で問題無い方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
