Flysocksのレーザー距離計、PF120 LCDについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
Flysocks PF120 LCD の評価内訳
Flysocksのレーザー距離計、Flysocks PF120 LCDについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:5.0点
| 最長測定距離 | 1,100ヤード |
|---|---|
| 最短測定距離 | 3ヤード |
| 測定精度 | ±0.3ヤード |
| 測定スピード | 0.05秒 |
測定距離
最長測定距離は1,100ヤードです。
「1,000ヤード先まで測ることはない。」
といった意見が良く聞かれますが、ゴルフではそれぐらいのスペックが必要とされます。
と言うのも、実際にゴルフ場でプレーしている時には、ピンフラッグを捉えるピンサーチという測定モードを多用します。そして、この測定モードの時には、通常よりも測定距離性能が1/3ぐらいに低下すると言われています。

つまり、200ヤード先のピンを測るには、600ヤードのスペックが必要という計算になる!
そのため、当サイトでは一般的な飛距離の方で800ヤード、300ヤードを超えるような飛ばし屋の方で1,000ヤードを推奨スペックの下限値としてしいます。
Flysocks PF120 LCDは1,100ヤードありますので、測定距離性能はとても優秀で、300ヤードヒッターの方でも十分なスペックです。
さらに、最短測定距離も3ヤードで、かなり近いところまで測ることができます。グリーン周り、長めのパットで活用したい方にも適しています。なお、短い距離で地面を狙うと角度が付いてしまい直線距離と水平距離の違いが大きくなりますので、できるだけ同じ高さとなるよう工夫されると良いでしょう。
測定スピード
測定スピードは、0.05秒です。
恐らく0.3秒ぐらいの速さがあればストレスを感じる方はいないと思いますが、0.05秒はそれを大幅に上回っていますので、体感的にはほぼ瞬間的です。
感じ方以外にも、測定スピードにはプラスの効果がありまして、速いほど手ブレを抑える効果が高くなります。PF120 LCDは業界最速クラスの速さのため、手ブレが心配な方にも適しています。

カメラのシャッタースピードで考えると手ブレへの効果がイメージしやすい!
なお、主にニコンなどの製品では、手ブレの直接的な補正・軽減機能を採用したものもありますので、手ブレで悩まされている方は、そういったものも検討されると良いでしょう。
- 500ヤードタイプが多い中、1000ヤード対応で精度もとれていて使えます。
- 測距はとても早く、これ本当に測ってるの、と疑いたくなる早さですね。これは凄い!
- 測定がかなり早く、プレーファストに繋がります。計測結果もゴルフ場のヤーデージと変わらないので誤差も少なく正確です。
表示機能:4.0点
| ディスプレイ表示 | 黒(LCD) |
|---|---|
| 輝度調整 | - |
| 望遠倍率 | 7倍 |
| 透過率 | 90% |
ディスプレイ

出典:Amazon
ディスプレイの表示色は、黒(LCD)です。
ちなみに姉妹モデルのPF120 OLEDには赤・緑の2カラーOLEDが採用していて、輝度調整の自動機能も備わっています。このディスプレイの仕様が、PF120 LCDとPF120 OLEDの違いとなっています。
▼PF120 OLEDの評価・解説

黒1色の表示は、薄暗い背景の場合、測定結果と同化してしまって読み取りづらくなることがあります。
まだまだ一般的な仕様ではあるものの、PF120 OLEDのように低価格でもカラー表示を採用したものはかなり増えています。もし黒色表示で見づらかった経験がある方は、是非、カラー表示にすることをオススメします。
レンズ
透過率は90%で極めて優れています。透過率は光を通す量を表していて、この数値が100%に近いほど、光の遮断が少なく明るく見えます。
倍率は7.0倍です。市場の多くの製品で6.0倍を採用していますので、7.0倍を採用している製品はとても希少です。ターゲットがより大きく見えますので、細かなものをターゲットにされる方にとっては、レーザー照射しやすいというメリットがあります。
- 初めて買ったけど、コスパもよい。表示は白黒だけど良く見えて全然使えます。
- 視界も広くクリアで文字も大きくて非常に見やすいです。
便利機能:3.0点
| ピンサーチ | 〇 |
|---|---|
| 高低差機能 | 〇 |
| 高低差ON・OFF | 〇 |
| 高低差ON・OFFの外部通知 | - |
| 3点間距離 | - |
| 振動通知 | 〇 |
| 手ブレ補正 | - |
| 自動電源OFF | 〇(20秒) |
| その他 | - |
基本機能
測定機能については、ピンサーチ、連続測定、高低差機能、振動通知といったゴルフでは必須で備えておきたい専用機能がしっかり搭載されています。ゴルフ場で使う上で困ることは無いでしょう。
なお、注目度が増している3点間距離の計測機能は搭載されていません。
PF120 LCDの注目したい機能として、高低差機能を取り上げます。
高低差機能

出典:Amazon
高低差機能は、メーカー・モデルにより打つべき目安距離の算出方法が異なります。高度なアルゴリズムを適用するものもあれば、単に高低差を足し引きするだけのものもあります。
PF120 LCDはロジックに関する言及は有りませんが、上図の例を見る限り、±3.4ヤードの補正をしているように見えますので、単純な方式だと思われます。
なお、表示内容は、打つべき目安距離だけでなく、実測の直線距離と角度も表示されます。メーカーによっては、実測距離や角度が提供されないものも多いため、その意味では情報量が多いタイプと言えます。
高低差機能そのものはOn・Offの切替が可能なため、公式競技に出場される方にも適しています。
*利用可能な機器の詳細規程は大会により異なります
- 角度と実距離もわかりやすく表示されますので、これは中々良いんじゃないか?と思います。
外観:3.0点

Flysocks PF120 LCDは、凹凸が少ないシンプルでスマートなデザインが特徴的です。カラーバリエーションは無く、上図のワンカラーとなっています。
上面と底面がラウンドしているため、収納やポケットの出し入れがスムーズに行いやすい形状になっています。
なお、上面や底面に手を添える窪み・滑り止めの異素材は見受けられませんので、。測定時の構えやすさよりも、デザインを重視する方向けと言って良いでしょう。
| サイズ | 94x61x34mm |
|---|---|
| 重量 | 156g |
| 電源 | 充電(USB Type-C) |
| 防水 | IP65 |
サイズは小型~中型で、重量は中程度です。
最近はクレジットカードと比較されるぐらいコンパクトなものもありますが、それと比べるとややサイズ感があります。ただ、決して大きいということではなく、「小さ過ぎない」という表現が適当です。

なお、重量については、軽量タイプですと100gぐらいのものがありますので、ポケットに入れたままプレーする等で超小型・超軽量が良いという方は、コンパクト・ライトウェイトなものを探されると良いでしょう。
- typeCの充電式になっているので、スマホともバッテリー、ケーブルとも共用できるため無駄が省けます。
- 防水機能(IP65)なので雨の中でも使える。
- 特別コンパクトなサイズではありませんが、適度なサイズで使いやすいサイズです。
コスパ:5.0点
最安値の調査結果
コスパ評価
このモデルの特徴は、価格の安さ、優れた測定性能の2点です。
1万円を切る価格の安さが最大の魅力で、それに加えて測定距離・測定スピードも優れています。コスパで言えばとても優れています。
ただし、姉妹モデルのPF120 OLEDは2カラー表示を採用していて、価格差は僅か1,000円ぐらいです。PF120 LCDも高コスパで優れた製品ではありますが、僅かの価格の差でカラー表示モデルがある点は無視できません。
1,000円ですら出費が痛い、または、カラー表示が苦手という方以外は、カラー表示のPF120 OLEDの方をオススメします。
▼PF120 OLEDの評価・解説

Flysocks PF120 LCD の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★☆ 4.0 |
|---|---|
| 測定機能 | ★★★★★ 5.0 |
| 表示機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 便利機能 | ★★★☆☆ 3.0 |
| 外観 | ★★★☆☆ 3.0 |
| コスパ | ★★★★★ 5.0 |
どんな方にオススメか?
Flysocks PF120 LCDはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 1万円以内で探されている方
- 黒1色表示で問題無い方
- 測定性能(距離・スピード)が優れたものが良い方
取扱説明書
取扱説明書は公開されているものが見つかりませんでした。
YouTubeでも公式・非公式を含めて解説・評価の動画もありませんでした。
