VOICE CADDIEのレーザー距離計、SL miniについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
VOICE CADDIE SL mini の評価内訳
VOICE CADDIEのレーザー距離計、VOICE CADDIE SL miniについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:4.0点
| 最長測定距離 | 800ヤード |
|---|---|
| 最短測定距離 | 5ヤード |
| 測定精度 | 1ヤード |
| 表示単位 | 1ヤード |
| 測定スピード | 0.1秒 |
測定距離
最長測定距離は800ヤードです。
「長くても300~400ヤード測れれば十分」
必要スペックは、実際に測る距離で判断される方が少なくないようですが、ゴルフでは事情が異なりますので注意が必要です。
実際のラウンドでは、通常測定の他に、前方の対象物を優先的に捉えるピンサーチモードを多用します。そして、この時には測定距離性能が1/3近くまで低下すると言われています。

つまり150ヤード先のピンを捉えるには、450ヤードのスペックが必要!
そのため当サイトでは、一般的な飛距離の方で800ヤード、300ヤードを超える飛ばし屋の方で1,000ヤードを、最低限必要なスペックとして推奨しています。
SL miniは800ヤードのため、多くのアマチュアゴルファー(飛距離が300ヤード未満)の方に取って問題無いスペックです。
飛距離が出る方、2打目も踏まえて長い距離を測定したい方は、1,000ヤード超のハイスペックタイプを検討されると良いでしょう。
測定スピード
測定スピードは、0.1秒です。
スピードが速いか遅いかは感覚の話になりますが、0.3秒以内であれば遅いと感じる方はまずいないと思います。申し分ない速さと言って良いでしょう。
なお、最近ではさらに一桁速い“超高速タイプ”も増えています。測定が速いほど手ブレの影響を受けにくく、結果として計測ミスの防止につながるためです。
手ブレが気になる方は、手ブレ補正(手ブレ軽減)機能を搭載したものを選ぶのも有効です。 以下の記事で、手ブレ補正モデルをまとめています。
- 計測もはやく、三点計測も簡単にできます。大変満足です!
表示機能:4.0点
| ディスプレイ表示 | 黒・赤(LCD) |
|---|---|
| 輝度調整 | 3段階(黒←→赤) |
| 望遠倍率 | 6倍 |
| 透過率 | - |
※サブディスプレイについては、次の便利機能の章で詳しく解説しています。
ディスプレイ

出典・参考:マニュアル
ディスプレイの表示色は、黒・赤(LCD)です。
黒と赤の2色が同時に表示されるわけではなく、上図のように
黒 → 中間色 → 赤
の3段階で切り替える方式が採用されています(メーカーはこの機能を「明るさ調整」と表記)。
OLEDと比べるとLCDは鮮明さでやや劣りますが、ゴルフ用途では 赤色表示が見やすいと評価されています。特に、薄暗い天候や、背景が暗い林などのシーンでは、赤色表示による測定結果の読み取りやすさは抜群です。
なお、この後の便利機能の章で触れますが、側面にはOLEDのカラーディスプレイが搭載されていますので、こちら主体で利用される方にとっては、ファインダー内のディスプレイの仕様はあまり気にされなくても良いということになります。
レンズ
倍率は6.0倍です。高級モデルを含む市場の9割以上の製品で、この倍率が採用されていて、ゴルフでは最適なスペックとされています。
透過率はスペックの公表値がありませんでした。
便利機能:5.0点
| ピンサーチ | ○ |
|---|---|
| 高低差機能 | ○ |
| 高低差ON・OFF | ○ |
| 高低差ON・OFFの外部通知 | ○ |
| 3点間距離 | ○ |
| 振動通知 | ○ |
| 手ブレ補正 | - |
| 自動電源OFF | ○(画面は10秒、本体は30秒) |
| その他 | 側面OLEDディスプレイ コース・グリーン表示 |
*「-」は該当なしまたは不明
ゴルフ用のレーザー距離計として、ピンサーチ、高低差機能、振動通知といった基本的な便利機能は、漏れなく搭載されています。
さらに、SL miniには以下のような上位機能も備わっています。
② 3点間距離の計測機能
③ 機器位置の確認
ここではこれらの3つの機能について詳しく解説します。
①側面OLEDディスプレイ

出典・参考:voicecaddie.jp
SL miniの最大の特徴は、側面に搭載されたOLEDのカラーディスプレイです。
サブディスプレイを搭載したモデルは徐々に増えつつありますが、SL miniは測定結果だけでなく、コースレイアウト、グリーンレイアウトまで見れ、さらにアンジュレーションもヒートマップで表示してくれる優れものです。
ディスプレイはタッチ式を採用していますので、横スワイプでコース・グリーン、縦スワイプでホールの切替が行えます。
GPSゴルフウォッチよりも大きく表示され、測定結果もここで見れますので、細かな表示が苦手な方にもおすすめです。
②3点間距離の計測機能

近年、ゴルフ用レーザー距離計の中で存在感を高めているのが”3点間距離の計測機能”です。
従来の「自分からの距離」を測る方式とは異なり、「離れた2地点間の距離」を測定できるのが最大の特徴です。
ゴルフでの活用例として分かりやすいのは、 カートにいながら “ボールとピン” の距離を把握できるという使い方です。
ボール地点まで歩かなくても、必要な番手を判断できるため、プレーのテンポが大きく向上します。
また、離れた場所にいる同伴者の残り距離やショットの飛距離を測るといった使い方も可能です。
③機器位置の確認

もう一つ、サブディスプレイなみに優れているのが、機器位置の確認機能です。
スマートウォッチなどでもお馴染みの機能で、アプリ連携しておくことでSL miniの現在地を地図上で確認することができます。
また、アプリとの接続が途切れた場合でも、最後に位置情報が取得された地点と時刻が記録される ため、紛失時などの捜索に大いに役立ちます。
- やはり画面で距離を確認できるのは非常に便利です。
- プレー中は距離を測ったことをすぐ忘れてしまうこともありますが、画面で距離やレイアウトを一目で確認できるので安心です。
外観:4.0点
デザイン

カラーバリエーションはホワイトのみの1カラーです。
ホワイトを基調としたシンプルなカラーリングに、シルバーパーツのクールな質感が加わり、全体としてスタイリッシュな印象です。
サイズ・重量
| サイズ | 86.2×33×59.3㎜ |
|---|---|
| 重量 | 130g |
| 電源 | 充電(USB Type-C) |
| 防水 | 生活防水 |

出典・参考:ninjorgolf.shop
サイズは“超小型”と言えるほどコンパクトで、重量も130gと軽量クラスに入ります。持ち運びのしやすさを重視する方には十分に魅力的です。
さらに、ディスプレイを搭載しながらこのサイズと重量を実現している点は注目に値します。
- 非常にコンパクトで距離もかなり正確に測定できたと思います。
コスパ:4.0点
最安値の調査結果
- 楽天:48,400円(43,560円)
- Amazon:43,000円
※カッコ内は割引等を考慮した実質価格
コスパ評価
このモデルの特徴は、高機能な側面ディスプレイ(測定結果・コース表示)、3点間距離、赤色表示、超小型の4点です。
最近は側面ディスプレイを搭載したモデルが徐々に増えてきていますが、SL miniは測定結果だけでなく、コースレイアウトやグリーンマップまで表示できる点が大きな強みです。
また、GPSゴルフウォッチと比べると表示が大きく視認性が高いため、細かな表示が苦手な方にも適しています。
これだけの機能が搭載されていますので、価格は4万円を超えますが、GPSゴルフウォッチとレーザー距離計の“2 in 1”と考えれば、十分に納得できるコストパフォーマンスと言えます。
- 価格はフィットより少し高めですが、それだけの価値はあり、非常に満足しています。
VOICE CADDIE SL mini の総合評価
総合評価
| 総合評価 | ★★★★☆ 4.4 |
|---|---|
| 測定機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 表示機能 | ★★★★☆ 4.0 |
| 便利機能 | ★★★★★ 5.0 |
| 外観 | ★★★★★ 5.0 |
| コスパ | ★★★★☆ 4.0 |
どんな方にオススメか?
VOICE CADDIE SL miniはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- サブディスプレイに便利さを感じられる方
- 3点間距離の計測機能を使いたい方
- 赤色表示の見やすさが欲しい方
- 4万円超の予算が可能な方
取扱説明書
取扱説明書は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
