CaddyTalkのレーザー距離計、Windyについて、5つの項目で製品を評価しました。
詳しい評価に加えて、総評、適するゴルファー、最安値についても解説していますので、ご自分の予算とニーズに合うかが分かる内容となっています。
CaddyTalk Windy の評価内訳
CaddyTalkのレーザー距離計、Windyについて、測定機能、表示機能、便利機能、外観、コスパの5つの項目別に評価しました(5点満点で普通は3点)。
測定機能:4.0点
最長測定距離 | 1,093ヤード |
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最短測定距離 | 0.1ヤード |
測定精度 | - |
測定スピード | 0.3秒 |
測定距離
最長測定距離は1,093ヤードです。
「パー5のバックティーでも600ヤードぐらい測れれば十分」
と考えられる方も少なくないようですが、ゴルフでは実際に測る以上のスペックが要求されます。
そもそもスペックに余裕があるほど、測定は楽ですが、ゴルフ場ではピンサーチと呼ばれる特殊な測定モードを頻繁に使います。この時には、背景に影響されずに細いピンフラッグを優先的に捕捉するため、測定距離の性能が1/3ぐらいに低下すると言われています。

200ヤード先のピンなら600ヤードのスペックが必要!
そのため、当サイトでは最長測定距離に関して以下のスペックを推奨しています。
- 一般的な飛距離の方:800ヤード以上の測定性能
- 300ヤードヒッターの方:1,000ヤード以上の測定性能
CaddyTalk Windyは1,093ヤードありますので、300ヤードヒッターの方も安心して使うことができます。
測定スピード
測定スピードは、0.3秒です。
近年では、コンマ2桁(0.02秒〜0.05秒台)の爆速タイプが増えつつありますが、0.3秒でも一昔前には「高速」とされていた水準です。体感的には多くの方がストレスを感じることはないでしょう。
それでもなお、メーカー各社が測定スピードの高速化を追求している背景には、「スピードが速いほど手ブレの影響を受けにくい」という明確な理由があります。
この点から言えば、手ブレに悩まされやすい方にとっては、コンマ2桁の爆速タイプを検討する価値があります。さらに言えば、ダイレクトに”手ブレ補正機能”を搭載したモデルも選択肢に入れると良いでしょう。たとえば、カメラメーカーのNIKONからは、レーザー距離計に手ブレ補正機能を採用した製品が発売されています。
表示機能:5.0点
ディスプレイ表示 | 赤・緑(OLED) |
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輝度調整 | - |
望遠倍率 | 7倍 |
透過率 | - |
ディスプレイ
出典:caddytalk.jp
ディスプレイの表示は、赤・緑の2カラーOLEDが採用されています。
一方、一般的な黒一色のディスプレイでは、背景が暗い場面で文字が同化しやすく、読み取りづらさを感じることがありますが、カラー表示の場合、薄暗い環境でも測定結果が明瞭に表示され、視認性に優れています。
さらに、Windyは有機EL(OLED)を採用していますので、コントラストが際立ち、測定結果がより鮮明に表示され、見やすさは抜群に優れています。
レンズ
倍率は7.0倍です。
市場では6.0倍が主流で、7.0倍を採用しているモデルは非常に稀少です。倍率の差は、7 ÷ 6 = 約1.167。つまり、約17%大きく見える計算になります。
この違いにより、ターゲットの細部までより精密に捉えることができるため、遠距離や小さなターゲットを狙う場面では、視認性と操作の確実性が向上します。
透過率はスペックの公表値がありませんでした。
便利機能:5.0点
ピンサーチ | ○ |
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高低差機能 | ○ |
高低差ON・OFF | ○ |
高低差ON・OFFの外部通知 | ○ |
3点間距離 | ○ |
振動通知 | ○ |
手ブレ補正 | - |
自動電源OFF | ○(10秒) |
その他 | マグネット(脱着式) 横型レーザー 風の測定 高度・湿度・気温考慮 |
基本機能
本製品には、ピンサーチ、振動通知、高低差機能など、ゴルフ用レーザー距離計として基本機能とされる要素が一通り搭載されています。これらは、現在の市場において標準的な機能とされるもので、プレーの安定性や使い勝手を支える土台となり、必須と言えます。
さらにそれに加えて、本製品には他にはない独自性の高い機能も複数搭載されています。
ここではその中から、①風の測定機能、②脱着式マグネット、③横型レーザーの3点に注目し、本製品ならではの特徴を詳しく見ていきます。
①風の測定機能
風の測定機能は、風速と風向きを測定する機能です。これまでも風の情報を取り入れたモデルは存在しましたが、いずれもスマートフォンと連携し、気象情報を参照する方式でした。
本製品では、本体に搭載された観測センサーが実際の風速・風向きをリアルタイムで測定します。
出典・参考:caddytalk.jp
操作はシンプルで、前面の観測センサーをプッシュするとセンサーが飛び出し、上面のモードボタンを押すことで、約2秒で風速・風向きの測定が完了します。
出典・参考:マニュアル
さらに、風の測定後にそのまま距離測定を行うと、測定された風データが距離案内に反映されます。もともと本製品では、高度・温度・湿度といった環境要素も考慮されていますが、そこに風の情報が加わることで、より現場の実状に即した距離案内が可能になります。
②脱着式マグネット
レーザー距離計にマグネット機能を搭載する製品は、Bushnellなど一部メーカーに限られます。その中でもWindyは異彩を放つ存在で、マグネットを脱着可能な構造を採用しています。
出典:caddytalk.jp
マグネットは、カートのフレームなどに固定できるため、バッグやポケットへの出し入れが不要になり、操作が格段にスムーズになります。また、芝に置いた距離計をアイアンヘッドにくっ付けて拾い上げるといった使い方も可能で、一度使うと手放せないと感じる方も多い機能です。
一方で、マグネット機能が不要な方にとっては、重量増やデザイン面でのノイズとなることも。特に、携帯性やミニマルな外観を重視するユーザーにとっては、“外せないマグネット”は我慢するポイントになりがちです。
出典:caddytalk.jp
本製品では、マグネットを簡単に取り外すことが可能で、さらにマグネットなしの専用パーツに付け替えることができます。
出典:caddytalk.jp
外観の美しさも損なわれない柔軟な設計は、機能と美しさの両立を追求するCaddyTalkらしさが表れています。
③横型レーザー
出典:caddytalk.jp
本製品では、一般的な縦型ではなく横方向に広がる“横型レーザー”を採用しています。
この点は解説していないメーカーが多いですが、縦に細長いピンフラッグに対して、横型レーザーは左右から横切るように照射されるため、ピンの捉えやすさが大幅に向上します。
ピンサーチに時間が掛かっていた方ほど、違いを実感しやすい仕様です。
外観:5.0点
CaddyTalkは、機能性だけでなく造形美にもこだわるブランドです。
カセットテープレコーダーをモチーフにした「CUBE」のようなレトロな佇まいと、「minimi」「minion」に見られるコンパクトで愛らしいフォルム。どちらも共存していながら、「Windy」としても個性があり、唯一無二な印象を与えてくれます。
側面に配置された脱着式パーツは、マグネット機能を感じさせないほど自然に溶け込んでいて、CaddyTalkらしさが垣間見えます。
サイズ | 96×59×26mm |
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重量 | 119g(マグネット含まず) |
電源 | 充電(USB Type-C) |
防水 | IP54 |
サイズ・重量ともに抑えられた、コンパクトかつライトウェイトな設計です。
中でも特筆すべきは”薄さ”で、一般的な距離計の厚みが30〜40mm程度であるのに対し、本製品はわずか26mmです。単に小型というだけでなく、“超薄型”と呼べるほどのスリム設計が追求されています。
この薄さは、携帯性の良さに直結するだけでなく、バッグやポケットからの出し入れのスムーズさにも貢献してくれます。プレー中もポケットに入れたまま違和感なく使いたい方には、特におすすめできる一台です。
コスパ:3.0点
最安値の調査結果
- 楽天:44,000円(39,600円)
- Amazon:44,000円
※カッコ内は割引・ポイントを考慮した実質価格
コスパ評価
このモデルの特徴は、カラー表示、風の測定機能、3点間距離、マグネット機能、超小型の5点です。
市場価格は4万円を超えるため高額モデルに分類されますが、風の測定機能や脱着式のマグネットなど、他製品とは一線を画す独自機能が搭載されています。
これらの機能が本質的に必要な方にとっては、代替の効かない満足感が得られるモデルと言えるでしょう。
- 値段も高価ですが、性能からすると 満足です。
CaddyTalk Windy の総合評価
総合評価
総合評価 | ★★★★☆ 4.4 |
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測定機能 | ★★★★☆ 4.0 |
表示機能 | ★★★★★ 5.0 |
便利機能 | ★★★★★ 5.0 |
外観 | ★★★★★ 5.0 |
コスパ | ★★★☆☆ 3.0 |
どんな方にオススメか?
CaddyTalk Windyはどんな方に適するかを、以下に列挙しました。ご自分に該当する内容があるかチェックしてみてください。
- 風の測定機能を使ってみたい方
- 3点間距離を使ってみたい方
- マグネット機能を使ってみたい方
- ポケッタブルな超小型が良い方
- 4万円以上の予算が可能な方
取扱説明書
取扱説明書は日本語のものがありませんでしたが、英語版は下記リンクにて公開されています(外部サイト)。
≫ CaddyTalk Windy ユーザーマニュアル(英語版)